2017
14
Apr

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【実例紹介】和室の間取りや畳ついて知っておきたい3つのコツ

理想

フローリングの普及に押されて、一時期は存在の危機にさらされてきた和室ですが、ここへきて再度注目されてきました。ゆったりとごろ寝したり、日本家屋の風情を取り込めると、洋室にはないリラックス効果が見直されてきているからです。

では、和室のメリットとデメリット、和室を上手につくるコツなどを解説します。

【実例紹介】和室の間取りや畳ついて知っておきたい3つのコツのインデックス

1.和室について知っておきたいメリット

和室は、居間や寝室など、どのような部屋にも変化できる柔軟性をもっています。こたつを置けば居間に、布団を敷けば寝室にと、その汎用性は洋室の比ではありません。特にはいはいをはじめた赤ちゃんのいるご家庭なら、すべりにくく柔らかい畳は魅力的ではないでしょうか。大人であっても「休みの日はごろ寝でテレビ」という方にとって、ソファーより和室の畳という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

畳は部屋の湿度を調節してくれる効果を持っています。さらに、新しい畳はい草の良い香りがしますので、リラックス効果は抜群です。

 

2.和室について注意しておきたいデメリット

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和室の床部分は畳です。畳は傷がつきやすく、時としてカビ・ダニの温床となることがあります。高温多湿な日本の気候では神経を使わなければならない部屋となってしまうこともあるのです。

また、和室にしつらえる建具(ふすま・障子)は和紙で作られていますので、定期的に張り替えなければなりません。特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら、破られてしまった障子の手入れはとても面倒な作業になるでしょう。

親御さん用の部屋として和室をつくっても、将来的に布団ではなくベッドでの生活が楽になったとき、和室から洋室へのリフォームが必要になることも考えられます。

 

3.和室と洋室を上手に「同居」させるコツ3つ

日本家屋の風情のある和室と、掃除やメンテナンスが楽で手間いらず洋室をうまく組み合わせた家づくりが流行しています。それぞれの良さを追及するコツは以下の3つです。

3-1.リビング・ダイニングの一部に小上がりの和室を作る

リビングやダイニングの一角に小上がりの和室を作ってみるのはいかがでしょうか。ママ・パパがキッチンで炊事をしながらお子さんを見守ることもできますし、和室で一緒に洗濯物をたたむなどの作業もできます。

ご高齢の親御さんがいらっしゃるご家庭なら、お部屋として使ってもらいながら、自然な見守りもできます。必要なときは障子やふすまを閉めれば個室となりますので、臨機応変な対応が可能です。小上がり下部には収納スペースを作ることもできますので、お子さんのおもちゃや座布団、お客様用の布団など、たっぷり収納できます。

洋室と和室を近接させる場合は、色合いを統一すると違和感を覚えることもありません。

3-2.窓際にベンチのような畳スペースを設置

独立した和室をつくるスペースがなくとも、窓際にベンチのような畳スペースを設ける方法もあります。畳の気持ちよさを楽しみながら、ときにごろ寝もできる場所があれば、和室のデメリットを最小限にとどめながら和の風情を取り入れることができます。

3-3.フローリング洋室を一時的に和室にする

バリアフリーの観点や掃除のしやすさから全室をフローリングにしたとしても、和のテイストを取り入れる方法があります。

少々段差が生じてしまいますが、フローリングに直置きできる「琉球畳」という商品があります。琉球畳とは、縁のない真四角の畳のことです。本来は「七島イ(しっとうい・カヤツリグサ科)」と呼ばれる日本独特の畳表を使用したもののみを琉球畳と呼んでいました。柔道の畳としても使われてきましたが、今ではそれもビニール畳に変わり、現在は大分県国東半島・杵築市のみで栽培されている高級品です。

しかしながら、縁のない畳は今でも琉球畳と呼ばれ、自由自在にフローリングに敷ける置き畳として重宝されています。メーカーにオーダーすれば、その部屋に合うサイズや素材(ビニール・和紙など)、色合いで作ってもらえます。部屋の模様替えをしたいときや畳が必要なときだけ和室風にすることが可能です。

ご家族の中に和室を希望される方がいながら、将来の実用面で不安を感じる場合は、琉球畳で和室とすることもひとつの考え方です。

 

4.和室をフル活用するために大切なこととは?

和室を上手に無駄なく使うためには、少しの工夫が必要です。畳の特徴を知り、快適な和室を作りましょう。

4-1.畳は傷つきやすく、ときにダニの温床となる

一般的な畳は、薄い畳表で芯をくるんだつくりとなっています。そのため、家具を移動させたりするときに傷つき、ほころびが生じることもあります。丁寧に取り扱いをする必要があります。

また、畳表には細かな隙間が多くあり、ここに溜まってしまうヒトの皮膚やフケなどをエサにしてダニが発生してしまうことがあります。コナダニ・チリダニ(ヒョウヒダニ)・ツメダニなどが繁殖することで、アレルギー症状を発してしまう方もいらっしゃいます。これを防ぐためには、定期的に換気をし、丁寧に掃除機をかけることが大切です。

長時間閉め切る部屋や、空気がよどみやすい位置に和室を設けると、健康面での心配が発生することがあるのです。特に梅雨場は温度・湿度ともにダニが発生しやすい条件が整っていますので、丁寧な掃除を行うとともに、除湿機ないしはエアコンの除湿機能を使用することも必要です。

4-2.可能な限り家具などを置かない

家具を置くとその重みで畳に形が残ってしまいます。また、均等に変色することができませんので、家具を撤去したときに違和感が残ってしまいます。

上記のように、模様替えの際に違和感が出てしまうので可能な限り大きめの家具を置かないようにしましょう。畳の上にラグなどを置くのも同じ理由で避けたいところです。造作の収納を設けるなどして、家具を置かないすっきりとした部屋にすることをおすすめします。

4-3.メンテナンス時期を見逃さない

畳は2~3年経過すると色あせや汚れが目立ってきますので、畳表を裏返すメンテナンスが必要です。また、5年経過すると畳表そのものが傷んできますので畳表を張替えます。そして、10~15年で畳を新しいものに更新します。

日々のお掃除だけでなく、このタイミングを逃さないように手入れをすれば、いつも気持ちのよい和室をキープできます。

4-4.ペットを飼っているのなら、専用畳を

和室に欠かせない畳は、フローリングで足がすべりがちなペットにとって快適な居場所となります。しかしながら、爪あとが残ったり、ペットのニオイや菌が発生したりと、問題も起こりがちです。もしもペットを飼っている・飼う予定があるのであれば、ペット飼育に対応した畳を選ぶとよいでしょう。

 

【実例紹介】重量木骨の家は和室がある暮らしを提案します。

和室は、日本家屋の風情を取り込め、い草の香り等心地よい空間です。つくり方によっては、洋室にも負けない便利さも生み出すことができます。お子さんや親御さんのお世話をするとき、またはお客様が宿泊する際のお部屋に最適です。

洋室と和室を上手に組み合わせた家にご興味はありませんか。間取りのみならず、畳の色合い・建具のしつらえなど、センスのよい「和洋折衷」を実現した家の事例をご紹介します。重量木骨の家は、和室に憧れている方にとってヒントになる家も多く作ってきました。

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