【和歌山市】光・木とつながる、心地よさが立体に広がる吹き抜けの住まい

リビングダイニングからお庭へと続くラインを描くように設けられた下がり天井。 視線を自然と屋外へ導き、LDKと外空間を心地よくつなぎます。 家族や友人と庭でバーベキューを楽しんだり、子どもたちが遊んだり。 暮らしの中に“外”が加わることで、毎日がもっと自由で豊かに。 空間を優しく照らす球体照明も、特別な時間にそっと彩りを添えます。

南側に隣接する建物の存在を考慮し、日照シミュレーションを重ねた結果、最も陽当たりの良い場所にLDKを配置。 窓から降り注ぐ自然光が吹抜け空間を満たし、時間とともに移ろう光の表情が家族の暮らしを彩ります。 上下方向へと広がる天井高と、木のぬくもりに包まれた心地よいリビング・ダイニングが誕生しました。

1階と2階をゆるやかに繋ぐ吹抜け空間は、パッシブデザインの要ともなる“風と光の通り道”。 格子手すりによって視線の抜けと安全性を両立し、閉塞感のない明るく穏やかな空気が漂います。 ところどころに設けられたグレーのアクセントウォールが空間の印象を引き締め、シンプルな構成に奥行きと重厚感を加えます。

グレーを基調にした落ち着きのあるキッチン空間には、間接照明のやわらかな光が包み込むように広がり、料理中の視界をやさしく整えてくれます。 奥には、木目が美しいキッチンハウス製のカップボードを配置し、キッチン全体に統一感を。 日々の家事を丁寧に、美しく。そんな気持ちにさせてくれる場所です。

こんなに大きな吹抜けがあっても、安心して過ごせる。 それは、SE構法を採用した「重量木骨の家」だからこそ可能になった空間です。 視線が抜ける開放感、光や風が通り抜ける心地よさ。 そのすべてを、緻密な構造計算と大きな地震にも耐えられる、丈夫な木の骨組みが支えています。 「吹抜け＝耐震性に不安」なんて、もう言わせない。 構造の安心が、暮らしの心地よさへと変わる設計です。

2階の吹き抜けに面したこのフリースペースは、サブリビングとしても将来、子ども部屋としても活用できる、暮らしの変化に柔軟に寄り添う空間です。 自然光に包まれた心地よさと、家族の声が吹き抜け越しに届くつながり感が魅力。 将来的な間取り変更にも対応できるのは、SE構法による緻密な構造設計があるからこそ。 今も、この先も快適に過ごせる多目的な空間です。

2階からLDKを見下ろすと、ひとつながりの大きな空間が広がります。 この吹き抜け空間は、家族の気配をそっとつなぎ、自然光や風もたっぷりと取り込む快適な設計。 「広がる空間」と「つながる関係」、どちらも大切にした住まいのかたちです。

リビングのすぐ横にあるこのワークスペースは、格子の仕切りによって視線だけをやさしく遮り、光や風、家族の気配はそのままに感じられる設計です。 仕事や勉強をしながらも、リビングにいる家族と自然に会話が生まれるちょうどいい距離感。 閉じすぎない。けれどちゃんと落ち着ける。 今の暮らしにフィットする、“半個室”の居場所です。

空間を優しく包み込むのは、職人の手で丁寧に仕上げられたレッドシダーの下がり天井。 その天井に組み込まれた間接照明が、夜になると木の陰影を浮かび上がらせ、まるで別の場所にいるかのような趣を感じさせてくれます。 見た目の美しさだけではない、手仕事のあたたかさが日々の暮らしに寄り添います。

白と黒のモノトーンを基調に、ジョリパット仕上げの塗り壁が柔らかな陰影を描くこの外観。 そこに無垢材の温かみと、正面のグレーの壁が力強いアクセントとして加わることで、 シンプルながらも表情豊かな佇まいに仕上がっています。