P HOUSE【HQB 2020年度 認定住宅】MLWELCOME Vol.08掲載

単なる調理の場としてではなく、インテリアの一部となる造作のキッチン。 棚には赤みのあるチェリー材を使用しています。 キャビネットの上部は、あえて扉を付けず見せる収納に。 隠す収納と見せる収納のメリハリで、見た目も美しく、お気に入りの調理器具やオブジェクトを飾ることができます。  天井にはグリーンを吊るし、照明の位置を調節できるバーを設置。 構造部分を利用するなど、見た目にもこだわっています。  冷蔵庫のサイズに合わせて壁を調整することで、凹凸が目立たず、見た目をすっきりさせています。大きなガラスを設けた勝手口からは、庭に出ることができ、使いやすい動線を確保しました。

小高い丘に建つP HOUSE。  このLDKは1階のほとんどの面積を占めており、 模様替えを楽しまれるご家族が自由に間取りを変えられる大きなスペースとしました。 柱や梁にじゃまされない、フラットでのびのびとした空間となっています。  随所に設けたグリーンが大きな窓を経て、開放的な庭とつながり爽やかで温かみあるLDKです。

高台の土地にある邸宅は、玄関のある公道側は閉じ、遮る建物のない庭側に開いた設計。 駐車場には直接庭につながるゲートを設けてあります。 植栽は、家を囲むように自然のままの枝ぶりのものを選んでコーディネートされています。

家の顔のひとつでもある大きな出窓。 庭に面したこの出窓からは、美しい庭に木々がのぞき、さんさんと陽の光が降り注ぎます。  ベンチとして腰掛けたり、お子様の遊び場にもなるスペシャルな空間。 内と外が緩やかにつながれて、陽だまりにいるような、心地よい空間が広がります。

2階の寝室は、極力遮断せず、腰壁で緩やかに仕切っています。 寝室に続く廊下には腰の高さの書棚を造作し、読書コーナーとしても活用できるよう設計しています。

腰壁で緩やかに仕切られた寝室。 壁で囲ったりドアを付けたりしないことで、程よいつながりができ、木の温かさが部屋いっぱいに広がる心地よい空間となっています。  高い位置に窓を設けることで、周囲からの視線は遮りながら、柔らかな陽の光が室内に届けられます。天井の無垢材は、手持ちの家具に合わせて木材を選びました。

レストルームの壁には愛犬が通り抜けられる小さな出入口を設けており、夜でも愛犬が自由にトイレに行くことができるようになっています。  廊下は上下に開口を設けて採光し、格子や植物が外からの視線を遮ってくれるよう工夫されています。

壁で囲まれていない洗面スペース。 開放された上部からは階段からの光が取り込めます。  玄関から廊下を抜けると手洗いにたどり着ける設計で、そのままLDKへも、ランドリーを通って浴室やキッチンにも抜けられる回廊式の動線となっています。

愛犬のトイレシートを十分置ける広々としたレストルーム。 木の色調と合うようにこだわって選んだ床のタイルがアクセントになっています。 洗面スペースにも、お施主様がお気に入りの鏡や照明をつけて、心地よいインテリア空間に仕上がりました。

階段下のスペースにはスポットライトを取り付けて、ギャラリーコーナーとして活用するこもできるように。 スケルトンの階段で、採光と風投資を確保して、軽やかで木の温かさが感じられる空間です。