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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

エントランスで家の印象が決まる!作るときに大切な7つのポイントを紹介

更新日:2024.9.6 作成日:2019.11.11
エントランス
エントランスは、お客さんを最初に迎え入れる大事な場所。エントランスが与える印象が家主のイメージに直結すると言っても過言ではありません。何より、お客さんを気持ちよくもてなすためには、見た目が美しく、使い勝手の良い空間である必要があります。今回はそのようなエントランスの作り方のポイントをご紹介していきます。


エントランスとは?


ウェルカムスペースのあるエントランス
エントランスとは、建物の入り口部分のことを言います。マンションや公共施設などの比較的大きな建物の玄関部分を指すことが一般的ですが、住宅の場合は特に大きめの邸宅の玄関を指します。


エントランスの役割


落ち着きのあるエントランスのドア


第一印象を決める「顔」

エントランスは住まいの第一印象を決める大事なスペースです。家を訪れるお客さんが最初に訪れる場所であり、エントランスの雰囲気が住み手の好みやセンス、暮らしぶりのイメージにつながります。

エントランスを作る際には「クール」「華やか」「個性的」など、他人から持たれたい印象を意識しながら住宅全体のイメージを固め、これに沿ったデザインをエントランスに落とし込むことが大切です。見た目の美しさだけでなく、機能性もお客さんからの印象を決める大事な要素となるため、使いやすい広さや、明るさなどにも配慮が必要となります。


内と外の境界

家の内側は家族がくつろぐプライベート空間。一歩玄関の外に出れば社会の一員としての責任や緊張感が付きまといます。エントランスは、このように家の内と外とで異なる心のあり方を切り替える場所として存在しているのです。このため、エントランスには、入った瞬間にほっと心が落ち着く癒しの空間であることが求められます。

またエントランスには、外を遮断する役割も求められます。例えば、外気を断ち切る気密性能や、汚れたものを室内に持ち込まないための玄関収納などがこれに該当します。また、侵入者を防ぐための強固なセキュリティも必要不可欠です。


エントランスを構成する要素

エントランスを構成する要素にはどんなものがあるでしょうか。ここでは、それぞれの特徴や役割についてご紹介します。どんなエントランスを作りたいか、デザインも含めて考えてみてくださいね。

玄関ドア

ウォールナットの無垢材で作られた玄関ドア
家の内と外を仕切る玄関ドアには、押したり引いたりして開閉する開き戸や、左右にスライドする引き戸など、さまざまなタイプがあります。扉の枚数に関しても一枚扉や二枚扉などの種類があり、間口の広さや、開けやすさ、採光性などを考慮して選びましょう。

また、素材やデザインの種類も豊富で、例えば、和テイストの家であればナチュラルな木の格子戸、モダンな家であればシンプルな金属製ドアがおすすめ。明るさを取り入れたい場合は、ガラスを用いたドアを採用すると良いでしょう。外観の配色バランスを考え、好みの色に塗装することも可能です。


玄関ホール

タイルと照明が印象的なエントランスホール
玄関ホールは、玄関ドアの内側のスペース。家族や来客を温かく迎えるために、どのような空間に演出したいか考えておきましょう。例えば、明るく開放感のあるホールにしたい場合は、吹き抜けの天井がおすすめ。インテリア性の高い照明を取り入れれば、より明るく洗練された空間を作ることができます。また、土足で出入りする三和土(たたき)の部分は、汚れにくく掃除しやすい素材を選び、清潔感を保ちましょう。


玄関ポーチ

モダンな家のエントランスのポーチ
ポーチは玄関ドアの外側にある庇の下のスペース。この部分を広く取っておけば、出入りがスムーズになるだけでなく、雨の日に落ち着いて戸締まりをしたり、帰宅時も濡れずに傘やベビーカーをたたんだりすることができます。このほか、ポーチを作る際のポイントとしては、濡れても滑りにくい床材を選ぶこと、夜間の出入りを安全にするための外灯をつけることなどが挙げられます。


玄関アプローチ

広い庭の玄関アプローチ
アプローチは門から玄関まで続く通路のことを言い、アプローチの見せ方が、家の奥へ奥へと進む期待感につながります。アプローチの形は、最短コースを作る直線のものもあれば、わざとカーブにして遊び心を見せるものもあります。地面の素材に関しても、タイルや、レンガ、枕木などさまざまな種類があり、家主のセンスが試されます。また、家に入るまでの景色を楽しむために庭と一体でデザインし、フォーカルポイントとなる植栽やオブジェを設けると良いでしょう。


エントランスを作る際の大切なポイント

ここでは、エントランスをおしゃれで快適な空間にするために注意すべきポイントをご紹介します。以下の7点を意識しましょう。

①使いやすい広さ

欄間付の格子戸があるエントランスホール
標準的な玄関の大きさは3畳(5㎡弱)とされ、幅1.35m、奥行き1.2mほどあれば、最低限の玄関を作ることができるとされています。大きな荷物を運び入れたり、大人数が訪れたりすることなどを考慮するなら、これよりも広いスペースを確保すると便利です。ただし、エントランスを広く取りすぎると居住スペースが圧迫されてしまうため、家の大きさとのバランスや、家族の人数に合わせて広さを決めましょう。


②デザインの統一感

白を基調としたおしゃれなエントランス
エントランスを作る際には、デザインの統一感も必要です。ドア、床、壁、照明などのデザインをバラバラに決めてしまうと、チグハグで落ち着きがなくなり、家族や客人にとって居心地の悪い空間となってしまいます。このため、家全体のテイストを最初に決め、これに合う色や装飾を考えることが大切です。また、エントランスは家の内と外をつなぐ空間であるため、内側から見た印象と外側から見た印象の両方を意識しながら作るようにしましょう。


③明るさ

造作の収納のあるエントランス
家の中でも特に玄関は暗くなりやすいスペース。光が入りやすい位置に居住スペースを配置したり、断熱性や気密性のために窓を設けなかったりすることなどが理由です。玄関を明るくするには小窓をつける、吹き抜けの天井に天窓(トップライト)をつける、といった方法があります。また、デザイン性の高い照明をつければ、より洗練された空間になるでしょう。


④収納スペースの確保

広々とした土間空間のエントランス
エントランスは、スッキリと片付いていることも必須条件。そのためには十分な収納スペースを設ける必要があります。例えば土間収納は、靴や傘などのお出かけグッズを保管できるだけでなく、土足のままスムーズに出し入れできる点が魅力です。クロークがあれば、お客さんの荷物をお預かりすることもできます。


⑤動線の工夫

動線を考慮したエントランス
エントランスを作る際には動線の工夫も必要です。例えば、スーパーで買ってきた食材をすぐに片付けるには、キッチンやパントリーとのアクセスが良い家事動線に。朝の身支度や、帰宅後の手洗いのための動線を作るなら、洗面所に近い設計にすると良いでしょう。家の中でパブリックなスペースとプライベートなスペースを分けたい場合は、エントランスから客間へスムーズに誘導できる動線にすると便利です。


⑥セキュリティ対策

シンプルでモダンなエントランス
屋内へのメインアクセスとなるエントランスには、セキュリティ対策が欠かせません。例えば、死角のない玄関は人の目につきやすく、不審者が侵入を諦める可能性が高くなります。死角をつくる場合は、強固な塀や門扉を構え、防犯カメラを設置しましょう。鍵の強化も効果的で、鍵穴を複数設ける、複雑な形状の鍵を採用する、暗証番号や指紋認証にするなどの方法があります。ドアや窓を頑丈な造りにしておくことや、人感センサーライト、カメラ付きインターホンなども有効です。


⑦バリアフリー設計

ガルバリウム鋼板×木のエントランス
子どもからお年寄りまでが安全に出入りできる工夫も必要です。バリアフリー対策が今すぐ必要でない場合も、将来を見据えて計画しましょう。例えば、車椅子で移動できるようにスロープを設置したり、間口や通路を広くしたりするなどの方法があります。また、手すりを設置したり、滑りにくい床材を選んだりすることも大切です。


エントランスのおしゃれな実例

おしゃれなエントランスを作るには、実例を見てイメージを膨らませていただくのが一番です。ここでご紹介する8つの実例から、エントランスのアイデアを考えていきましょう。

2方向から光を取り込むエントランス

高級感のあるエントランス
壁と床にダークカラーの木を使ったエントランス。突き当たりには床から天井までの高さの大開口が設けられ、シンボルツリーの眩しい緑がよく映えています。向かって右側の小窓からも坪庭が見え、まるでギャラリーのような美しさ。二方向に窓を設けているため、暗すぎず落ち着いた雰囲気を作っています。


ホテルライクな白色のエントランス

ホテルライクなエントランス
白く静謐なエントランスは、まるで高級ホテルのよう。三和土は黒くマットな質感のタイル、玄関ホールの廊下の床は光沢のあるグレータイルで仕上げ、美しいコントラストを見せています。こちらの事例も、突き当たりの窓からシンボルツリーが見えるようになっていて、床に反射した樹姿もまた、訪れた人たちの目を楽しませます。


LDKから光が差し込むエントランス

ガラス越しに光の入るエントランス
このエントランスは、真正面にガラスの間仕切りを配置しています。向こう側にはLDKが見え、吹き抜けから差し込む柔らかな光がエントランスまで届けられる仕組みです。このため玄関自体に窓がなくても、明るさを十分確保できています。三和土部分は広めに取ってあり、右側には収納スペースが設けられています。


愛車を眺めて過ごせるエントランス

ガレージの見えるエントランス
エントランスとガレージの間をガラス張りにすることで、空間を広く見せています。窓越しに見える自慢の愛車は、まるでショーウインドウに飾られているかのように、より一層の輝きを放っています。三和土部分にはテーブルセットが置かれているため、この空間でくつろぎながら愛車を眺めることができます。


二世帯の家族をつなぐエントランス

二世帯住宅のエントランス
こちらのエントランスは、それぞれ親世帯と子世帯へと繋がります。玄関を共有することで顔を合わせる機会が増えるのも良いところ。また、スペースを広く取っているため、大勢の来客が訪ねてきても安心です。壁面には大容量の収納が造り付けられており、両方の世帯の家族の荷物をたっぷりと片付けて置くことができます。


シューズクロークのあるエントランス

収納の充実したエントランス
目隠し壁の向こう側にシューズクロークを備えたエントランス。室内からも玄関からもアクセスできるのが魅力で、スペースを広く取っているため、コートを掛けたり、ちょっとした荷物を置いたりすることもできます。また、玄関に入って正面に見える壁は、家族みんなで塗った思い出の壁です。


石敷きの小道の先の洋風エントランス

ポーチのあるエントランス
ヨーロピアンテイストでまとめられた、こちらの住宅。道路から奥まった旗竿地に建っていて、敷地の入り口から家までの長い道のりを楽しめるさまざまな工夫が施されています。こちらの石敷きのアプローチは、長い専用通路を越えて門をくぐった先にあり、緩やかに描いた曲線が人々を家の方へ緩やかに誘います。玄関ドアは無垢材を青く塗り、丸く空いた窓が印象的。外灯の影が優しく揺れ、この家のムードをさらに高めています。


車とスロープの移動が楽なエントランス

インナーガレージの奥のエントランス
親子二世帯が暮らすこちらの大豪邸。この玄関ポーチは、石壁と大きな板張り天井が美しく、高級感のある仕上がりになっています。車をゆったりと停められるほどのスペースを確保し、玄関ドアの手前にはスロープを設置。これにより、ご高齢の方でも安全に玄関と車を行き来できる動線を作っています。また天井が広いため、雨に濡れる心配もありません。


まとめ

今回はエントランスの作り方のポイントと、さまざまなデザインの実例をご紹介しました。エントランスは家に入るまでのワクワク感、そして、玄関扉の内側に広がる空間の居心地の良さが大切です。今回お伝えした内容を参考に、家主のセンスを感じさせる素敵なエントランスを作ってみてくださいね。

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