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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

インナーガレージの間取り&作り方のポイントは?おしゃれな活用例もご紹介!

更新日:2024.10.15 作成日:2021.07.12
インナーガレージ
住宅の一部に駐車スペースを取り入れた「インナーガレージ」。限られた土地を有効に活用しながら愛車を安全に保管することができるため、都市部の住宅密集地では特に多く採用されています。今回はインナーガレージの間取りのポイントや、おしゃれな実例を紹介していきます。機能性とデザイン性を兼ね備えたインナーガレージを作って、カーライフをより充実させましょう。


インナーガレージとは


狭小地の3階建てインナーガレージハウス
インナーガレージとは住宅に組み込まれた駐車スペースのことを指し、多くの場合、1階の一部に設けられます。ビルトインガレージと呼ばれることもありますが、意味合いに大きな違いはありません。従来の家づくりでは、敷地内に住宅と併設して駐車場やカーポートを設けるのが一般的でしたが、近年は広い敷地の確保が難しい都市部などでインナーガレージを採用する住宅が多く見られます。


インナーガレージのメリット



雨風などによる劣化を防げる

車を守るおしゃれなガレージ
インナーガレージは家の内部に駐車スペースが作られているため、車を外気にさらさずに保管することができます。雨や風、雪、紫外線、黄砂といった外部要因から車を守ることができ、汚れや傷、変色といったトラブルを防ぎます。また、台風や豪雨、豪雪といった荒天時に備えてわざわざ車を保護する手間がかからない点も魅力です。


盗難やいたずらから守れる

半地下のインナガレージ
インナーガレージは住宅内部にあるため、従来型の駐車場よりも防犯性の高い構造と言えます。外部から侵入しづらいため、車を盗まれたり、傷つけられたりといったトラブルのリスクを下げることができ、安心して車を保管することができます。シャッターを取り付けて外部を完全に遮断したり、センサー付きの照明を取り付けたりすれば、より防犯効果を高めることができるでしょう。


コンパクトな土地でも駐車場を作れる

コンパクトでおしゃれなガレージ
ビルトインガレージは住宅の1階部分を削って設けられるため、わざわざ駐車場のために広い敷地を用意する必要がありません。車が出入りできるだけの間口さえ確保できれば、駐車スペースとして十分に役目を果たすことができるでしょう。都市部は地価が高かったり、売りに出されている土地がそもそも狭かったり、十分な広さの確保が難しいものですが、インナーガレージを設ければ、土地を有効に活用することができます。


車から家までの動線が短い

動線の良いガレージ
ガレージと駐車場が一体化した造りであるため、車から家までの動線が短いというメリットもあります。ガレージ内部から玄関に直接アクセスできる設計にすれば、より短い動線を作ることができます。屋根があるため雨に濡れる心配もなく、重たい荷物もスムーズに室内に運ぶことができます。


愛車を眺めながら暮らせる

車を眺められるおしゃれなガレージ
インナーガレージを検討されている方の中には、大の車好きという方も多くいらっしゃるでしょう。インナーガレージは住宅の内部にあるため、愛車を近くに感じられます。ガレージと居住スペースの間仕切りをガラスにすれば、いつでも愛車の姿を眺めることができ、より充実した毎日を送れることでしょう。


多目的スペースとして利用できる

収納のある趣味スペースのインナーガレージ
インナーガレージは駐車スペース以外に多目的に使用することができます。もともと車を保管するための場所であるため汚れを気にする必要がなく、また壁や天井に囲まれているため快適に過ごすことができるでしょう。自転車やバイク、アウトドア用品などの保管スペースとして使ったり、DIYの作業場所にしたり、バーベキューを楽しんだり、さまざまな楽しみ方ができます。


インナーガレージのデメリット


平屋のようなインナガレージ


居住スペースが狭くなる

インナーガレージのスペースを広くとれば、当然、その他のスペースが狭くなってしまいます。狭小地に建てる場合は、限られた面積の中でガレージと居住スペースのバランスを考えて間取りを決めなくてはなりません。ガレージと居住スペースのどちらも十分な広さを確保したいという場合には3階建てを検討する必要も出てきますが、上下階の移動の手間をよく考える必要があります。


建築コストが高くなる

インナーガレージを設置する場合、住宅にガレージを併設する場合よりも建築コストが高くなってしまうことがあります。間口を広く取れば耐震性が下がってしまうため、構造を強化する必要が出てきます。これに伴い、高度な設計技術や高強度の部材が必要になり、建築コストが高まってしまいます。また、シャッターや防犯設備にも費用がかかってくるため、予算をチェックしながら計画していきましょう。


インナーガレージの間取りの注意点



車種・台数に合った広さを確保する

2台駐車可能な夜のインナーガレージ
インナーガレージを作る際には、車種や台数に合わせて十分な広さを確保しなければなりません。家を建ててからガレージを増改築するのは難しいため、将来的な買い替えも見据えて計画するようにしましょう。普通車1台あたり5坪程度のスペースが必要とされ、2台所有する場合は10坪以上のスペースが必要となります。車椅子での乗降や、多目的スペースとしての利用などを計画している場合は、さらに広いスペースを確保する必要があります。


屋内との動線を考慮する

2台分のインナーガレージのある家
インナーガレージと居住スペースの動線を短くするためには、ガレージ内から玄関に直接アクセスできる間取りが大前提。スーパーで買った食材をスムーズに運び入れ、すばやく家事に取り掛かりたいという場合は、キッチンやパントリーにアクセスしやすい動線を作ることをおすすめします。また、ご家族の中に高齢の方がいらっしゃる場合は、寝室やリビングへの移動距離を短くすると良いでしょう。


固定資産税の条件を確認する

車大好きおしゃれなインナーガレージハウス
インナーガレージを設置する際には、固定資産税の条件を確認しておくことが重要です。インナーガレージは一般的に壁や天井で覆われているため、居住スペースの一部とみなされ、固定資産税が高くなってしまう傾向にあります。ガレージの使用目的や広さによって、税額が変わってくる場合もあるため、事前に建築予定の自治体に問い合わせ、具体的な課税条件を必ず確認しましょう。


インナーガレージで後悔しないためのポイント


愛車2台が納まるインナーガレージ


排気ガスのニオイ対策

インナーガレージでありがちなトラブルの一つに、ガレージ内に充満した排気ガスの臭気が居住スペースにまで漂ってきてしまうというケースがあります。効果的な対策としては、ガレージに小窓や排気口を設ける、換気扇を大型にしたり複数設置したりする、といった方法が挙げられます。また、窓や扉に気密性の高いものを採用すれば、室内へのガスの流入を防ぐことができます。


エンジンやシャッターの騒音対策

エンジン音やシャッターの開閉音が室内に響いてしまうことも、ありがちなトラブルの一つです。夜間や早朝は音が響きやすいため、住宅密集地では近隣住民への配慮も必要です。具体的な対策としては、壁に防音材を使用したり、開閉音の少ない電動シャッターを採用したりするなどの方法があります。また、ガレージの近くに寝室や書斎などを配置しないなど、間取りの工夫も必要です。


耐震性を強化する

間口の広いガレージは車の出し入れがしやすく、快適に使うことができますが、耐震性が下がってしまうため注意が必要です。使い勝手と耐震性を両立させるには「SE構法」という木造建築技術をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。高強度の集成材を特別な金物で接合することで、構造強度を保ちながら梁や柱を最小限まで減らすことができ、広々としたガレージ空間を作ることができます。


汚れに強い内装材を選ぶ

インナーガレージでは、排気ガス、オイル染み、タイヤ痕、洗車時の水しぶきなど、さまざまな汚れが発生します。このため内装材には汚れに強く、手入れのしやすいものを選ぶ必要があります。例えば、床材は耐久性が高く掃除がしやすいコンクリートが一般的ですが、汚れが染み込みにくいゴムタイル仕上げや塗装仕上げなどもおすすめ。壁や天井には、傷や汚れが気になりにくい合板仕上げや、耐久性に優れたスチール素材などを採用しましょう。


インナーガレージのおしゃれな活用例5選



愛車を眺めて過ごせるガレージハウス

おしゃれなガレージ
こちらのガレージは愛車をさまざまな角度から眺められる造りになっています。1階の書斎では大きなガラス窓から愛車の横顔を、2階のリビングでは、ガレージ上部の天窓を通して愛車の上からの姿を眺めることができます。また、この天窓からガレージに自然光が差し込み、車を優しく美しく照らしています。


見せる収納でおしゃれ空間を演出

おしゃれなガレージ
インナーガレージの奥に設けられた、こちらの趣味部屋。主にバイクのお手入れや、バイク関連グッズの保管庫として使われています。壁材には有孔ボードを使用し、バイクウェアや工具などを壁面に収納できるようにしています。見せる収納は、必要な道具を一目で選びやすく、ガレージの雰囲気作りにも一役買っています。


秘密基地風ガレージでアウトドア気分

おしゃれなガレージ
車とバイクを駐車できる、こちらのガレージ。多方面に窓を設け、玄関や書斎から愛車を眺められるようにしています。中庭越しに寝室からもガレージが見え、常に愛車を身近に感じられます。ガレージ内には折りたたみのチェアが置いてあり、まるで秘密基地のような雰囲気。悪天候の日でも、ガレージの中でアウトドア気分を楽しむことができます。


ガレージ奥にガラス張りの趣味部屋

おしゃれなガレージ
こちらは、車を2台停めても余裕がある、広々としたインナーガレージ。白く洗練された空間の中で、真っ白な愛車がより美しく際立っていますね。ガレージの一角に設けた趣味部屋はガラス張りになっていて、一日中愛車を眺めながら、ゆったりと過ごすことができます。大好きなものに囲まれて暮らしたいという方にとって、インナーガレージは理想的な空間と言えるでしょう。


親子で過ごせる多目的ガレージ

おしゃれなガレージ
こちらのインナーガレージには奥行きがあり、2台をゆったりと縦列駐車できます。天井には梁がかかり、ブランコが吊るされています。十分な広さがあり、なおかつ遊具も備えられていて、子どもたちの遊び場にもってこいの空間です。ガレージの奥には自転車のメンテナンススペースを構えていて、遊びまわる子どもたちを見守りながら作業をすることができます。


まとめ

インナーガレージは、限られた敷地の中で車を安全に保管することができるため、車を所有する全ての人にとってメリットの大きい設計と言えるでしょう。また、快適なカーライフを送れるだけでなく、アイデア次第で無限の楽しみ方ができる点もインナーガレージの魅力です。今回の記事では、インナーガレージのメリットやデメリットをはじめ、作り方のポイントや、活用例などをご紹介しました。今回お伝えした内容を参考に、車好きの方だけでなく、家族みんなが充実して暮らせるガレージハウスをぜひ作っていってくださいね。

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