リビングは、家の中心であり家族の集まる場所。家族揃っての団らんやお客様を招いたり、様々な過ごし方を楽しむくつろぎの空間です。家を建てるなら家族全員がゆったりと過ごせる、広いリビングに憧れている方も多いのではないでしょうか。今回は、広いリビングのメリットとデメリットや、間取りに取り入れる際の7つのポイントについて実例と共にご紹介していきます。
広いリビングとは、何畳くらいなのか?
家族で快適に過ごせるリビングには、どれくらいの広さが必要なのでしょうか? 家族の人数や敷地面積、ライフスタイルや必要な部屋数によって広いリビングの定義は異なりますが、一般的には4人家族の場合、16~20畳が平均的な広さとされています。「広いリビング」と呼ぶにはそれ以上、20畳以上の広さのあるリビングであれば、家具を配置しても充分なゆとりのある広さと言えるでしょう。また、広いリビングを考える上では、何畳あるかという数字も一つの目安となりますが、吹き抜けや小上がりなど間取りの工夫次第で実際の数字以上に開放的で心地よいリビングを作ることもできます。
広いリビングのメリットとデメリット
注文住宅にぜひ取り入れたい広いリビング。まずはそのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット1:開放的で快適な空間
広いリビングのメリットは何と言っても、明るい空間で開放感を存分に感じられることでしょう。奥行きや幅のある広いリビングは、圧迫感を感じることなく、のびのびと快適に過ごすことができます。また、広いリビングには大開口の窓も設置しやすいので、光や風を取り込んだ気持ちのよい空間が実現します。
メリット2:高級感を感じるおしゃれなリビング
多くの場合、大空間の広いリビングには、吹き抜けやリビング階段、勾配天井などの立体的なデザインが組み込まれています。高さがあり視界が開ける空間は、それだけで非日常の高級感のあるおしゃれな印象に。素敵なリビングでくつろいでいると、日々の暮らしの中でも心のゆとりが生まれそうですね。
メリット3:大人数の来客にも対応できる
広いリビングがあれば、お客さまを招きやすいというのもメリットと言えます。スペースにゆとりがあり、生活感を隠せるので、ホームパーティーやお子さんの友達が遊びに来た際も、余裕を持っておもてなしができます。また、リビングの一部に可動式の間仕切りや小上がりなどがあれば、客間としての活用もできるでしょう。
デメリット1:間取りが制限される
限られた敷地の中で、リビングを広めに確保するとなると、他の部屋の間取りが制限されてしまうことも。対策としては、広いリビングに階段や書斎、収納などの機能も持たせることで、他の部屋の必要な広さを最小限にすることができるでしょう。家全体のバランスを考えながら間取りを検討することが重要になります。
デメリット2:空調の効率が悪くなる
リビング空間が広くなることで、冷暖房の効率が低下し、光熱費が高くなる傾向があります。夏は涼しく冬は暖かい家にするために、天井にシーリングファンを設置したり、計画の段階で高断熱・高気密の家づくりをすることが大切と言えるでしょう。
注文住宅で広いリビング・LDKを作る間取りとレイアウトの7つのポイント
吹き抜けで縦方向に広がりを持たせる
吹き抜けと天井までのハイサイドライトで、明るく伸びやかな大空間リビングが実現したこちらの事例。吹き抜けのリビングは、縦方向に視界が広がるので、実際の面積以上の広さを感じることができます。上下に窓をとることができるので、光が入りやすく、部屋の奥まで自然光が届くので、いつでも明るいリビングを楽しめそうです。
リビング階段で視線を広げる
ダイニング側に階段があることで、視界が広がり、リビングダイニング全体に奥行きを与えています。吹き抜けとの組み合わせで、上階からの光がフローリングや壁、インテリアにあたり、柔らかく温かみのある明るさが広がるリビングです。ダイニングのエリアのみを吹き抜けにすることで、空間に緩急がつき、落ち着きと開放感を両立しています。
小上がりと梁見せ天井で広く見せる
空間が広く感じられる梁見せ天井のリビングダイニング。梁や階段、小上がりの木の色が統一されているので、小上がりとリビングのつながりが感じられます。一体感が生まれ、空間が伸びやかな印象に。小上がりに腰掛けると、ダイニングにいる家族と視線が合うので、コミュニケーションが生まれやすいリビングです。
ガレージハウスでリビングを広く見せる
ガレージをリビングのすぐ隣に繋げたこちらの事例。開口部からガレージ空間へ続く間取りは、視線がぬけるので、リビングを広く見せる効果も期待できます。食事をしている時も、ソファで休んでいる時も、どんな時も車を眺めながら過ごせるというのは、車好きな方にとって、憧れのリビングとも言えるのではないでしょうか。
アウトドアリビングで外に繋げて広げる
ウッドデッキのバルコニーがあるこちらのリビングは、シームレスに外と繋がっているかのようです。3面のハイサイドライトからは青空が見え、室内にいながらまるでリビング全体がテラスのような広々とした開放感を演出しています。
LDKを大空間で繋げて広く使う
キッチン・リビング・ダイニングがつながるように設計され、すっきりとした大空間が広がっています。見通しがよく緩やかにゾーニングされたLDKでは、リビングで家族がそれぞれのことをしている時も、パーソナルスペースを確保しながらのびのびと過ごせます。
中庭やテラスを組み合わせて広がりを作る
大開口の窓の向こうにウッドデッキと緑の美しい中庭が望めるこちらのリビング。LDKの窓を開け放つとウッドデッキとワンフロアになり、さらに伸びやかに空間が広がります。庭には白樺のシンボルツリーがあり、四季折々の自然をピクチャーウィンドウのように楽しむことができるこだわりの空間です。
まとめ
広いリビングを実現するには、吹き抜けの大空間や外と繋げるリビング、小上がりを作るなど、様々なおすすめのアイデアがあります。重量木骨の家のウェブサイトでは、間取りやレイアウトの参考となるリビングの施工実例をご紹介しています。