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2階リビングのメリット・デメリット老後に後悔しない家のポイントを解説

更新日:2025.1.14 作成日:2023.10.13
2階リビング
一般的な住宅では、1階にリビングを配置する間取りが多いですが、2階という高い位置にリビングを設けることで、開放的で快適な暮らしを実現することができるでしょう。今回の記事では、2階にリビングを配置することのメリット・デメリットや、施工のポイントなどについてご紹介していきます。2階にリビングがある住宅の魅力を知って、家づくりの参考にしてみてくださいね。


2階リビングのメリット



明るく風通しがいい

日当たりの良い2階リビング
2階リビングは高い位置にあるため、1階にリビングがある場合よりも採光・通風に優れているというメリットがあります。特に住宅密集地の場合、1階にリビングを配置すると周りの住宅の陰になり、光や風を取り込みにくくなってしまうことがあります。2階リビングの天井に天窓を設ければ、上部から光が入り、より明るい空間を作ることができます。


プライバシーを確保できる

横への抜け感を愉しむ2階リビング
1階にリビングを作る場合は、道路や隣家からの視線が気になりやすいものですが、高さのある2階リビングはプライバシーを確保しやすいというメリットがあります。また、開口部を大きく取っても、外から家の中をみられにくいという利点もあります。


天井が高く開放的

勾配天井の2階リビング
2階建て住宅の2階にリビングを作る場合は、最上階であるため天井高の自由度が高まります。屋根勾配を利用すれば、通常の平天井よりも天井高を確保でき、開放的なリビングを作ることができます。開口部を大きく取ったり、天窓を設けたりすれば、視線が抜けやすくなり、空間をより広く見せることができます。


窓からの眺望がよい

プライベート空間が守られた2階リビング
2階リビングは窓からの眺めの良さもメリット。視点が高ければ高いほど、視線を遮るものが少なくなり、遠くの景色を眺めることができるでしょう。自然豊かなロケーションに家を建て、窓の大きさや配置を工夫すれば、美しい景色を室内に取り込むことができます。


耐震性が上がる

開放感を実現する2階リビングの家
2階にリビングを配置するとなると、多くの場合、寝室や子供部屋などの個室は1階に配置されます。住宅の中で比較的大きめの間取りで設計されるリビングを2階に、柱や壁を多く必要とする個室を1階に配置することで、建物全体がより安定し、地震に強い構造を実現できます。


2階リビングのデメリットと対策


コンパクトでもゆったり暮らす2階リビング


熱がこもりやすい

2階リビングは屋根が近いため、夏は熱がこもり、室温が高くなりやすいというデメリットがあります。また、暖気が2階に上がってくることによって部屋が暑くなってしまうこともあります。対策としては、天井断熱を使用したり、ファンやサーキュレーターによって空気の流れを作ったりするなどの方法があります。


階段移動が負担になることも

リビングのある2階が生活の中心になるため、1階リビングの家に比べて、階段を上り下りする回数が多くなり、これをデメリットに感じる人も多いでしょう。移動の頻度を減らすためには、2階に生活の主要機能をまとめておいたり、昇降しやすい緩やかな階段を採用したりするなどの対策が有効です。また、ホームエレベーターを導入すれば、老後も快適に2階リビングを利用できるでしょう。


コミュニケーションが取りづらい

2階にリビングを配置することで、帰宅した家族が玄関からそのまま1階の自室に直行して気が付かないと言うことが起こり得ます。異なる階にいる家族の様子を知るためには、1階玄関と2階のリビングを吹き抜けでつなぐと良いでしょう。


2階リビングはこんな人におすすめ


家族が集う2階リビングの家


2階リビングに向いてる人

2階リビングのある家を建てるのに向いている人は、以下のようなケースが挙げられます。

・眺めのよい立地
・庭のプライバシーが気になる
・1階部分を有効活用したい など

先ほどもお伝えした通り、2階リビングの家は眺めの良さや、プライバシー性の高さなどのメリットがあります。また、2階以上に居住スペースを構えれば、1階部分にビルトインガレージや店舗を設けるなどして多目的に使用することができるでしょう。


2階リビングに向いてない人

2階リビングの家は、2階中心の生活となることが予想されるため、以下のような場合は施工をおすすめできません。

・高齢または体の不自由な家族がいる
・1階中心の生活がしたい
・大型家具を搬入したい など

高齢のご家族や、車椅子や介助を必要とするご家族がいらっしゃる場合は、階段移動の必要な2階リビングは不向き。また、玄関や庭へのアクセスを重視したい方は1階にリビングを置いた方が良いでしょう。住宅密集地の場合、2階にリビングを設けることで大型の家具が搬入できない場合もあります。


2階リビングの家を快適にするコツ



水回りをまとめて動線を短く

小上がりのある2階リビング
リビングと同じフロアに、キッチンや水回りの機能を集約すれば、家事動線をコンパクトにすることができます。また、間仕切りを減らし、行き止まりのない回遊動線を作れば、家事の移動がよりスムーズになります。水回りの機能をワンフロアに集約すると住宅の荷重についても気になるかと思いますが、高強度かつ耐震性に優れたSE構法を採用すれば、問題なく施工することができます。


アウトドアリビングを作る

バルコニー側に大きな開口を設けた2階リビング
2階にリビングを配置する場合、隣接してテラスやバルコニーなどの屋外空間を設けると良いでしょう。2階に設置されるため庭よりも外部の視線が気になりにくく、また、テラスやバルコニーがあることで室内リビングの様子が外から見えにくくなるというメリットもあります。アウトドアリビングとしてさまざまな用途に活用できるだけでなく、開口部を大きく取ったり、室内外のデザインを統一したりすることで、開放的な空間を演出できます。


リビングを配置する方角

プライベートな2階リビングで寛ぐ暮らし
2階リビングを設ける際、日当たりの良さを重視するのであれば、南向きがおすすめです。一日を通して日当たりが良く、日中は照明に頼らずに生活できます。しかし、夏場は直射日光によって室温が高くなりすぎてしまうことがあるため、可動ルーバーや庇を設けると良いでしょう。目隠しとしても機能するため、プライバシーを確保しやすくなります。


1階の防犯対策を万全に

大きなバルコニーのある2階リビングの邸宅
2階リビングが生活の中心となると、1階の玄関周りの注意がおろそかになりがちです。万が一、部外者に侵入された場合に、気付くのが遅くなってしまう可能性もあります。このため、玄関ドアや窓の防犯性を高めたり、センサーライトや監視カメラを設置したりするなどの対策が必要になります。


2階リビングで老後に後悔しないために


ロフトとつながる2階リビング


階段のデザイン

2階リビングの家で老後も快適に過ごすためには、階段のデザインが重要です。転倒やケガを防ぐためには、段差の高さを抑えた緩やかな設計を採用しましょう。また、蹴込み板のないスケルトン階段は足を挟む事故が起こりやすいため注意が必要。ボックス階段で、特に踏み板の面積が大きいものであれば、より安全に階段を昇降できるでしょう。


手すり・床材の工夫

2階にリビングを設ける場合は、上下階移動の頻度が高くなるため、階段や廊下を安全に移動するための工夫が必要です。例えば、手すりは握りやすいものを選び、途切れさせずに連続させて設置しましょう。床材は滑りにくい材質のものを選べば転倒のリスクを下げることができ、クッション性のあるものであれば、万が一転倒した際に衝撃を軽減できます。


主要な機能は1階に

先ほど、2階リビングの家ではキッチンや水回りなどの機能を2階に集約しておけば、家事動線がコンパクトになるとお伝えしました。しかし、老後を見据えた間取りを最優先とするのであれば、生活に欠かせないキッチンや、風呂、トイレといった主要な機能を1階にまとめておけば、階段を利用せずにワンフロアで生活できます。


リフォームを視野に入れる

老後に備えた住まいづくりでは、将来的なリフォームの可能性を視野に入れることも大切です。建物の構造体と内装や設備を分けて設計する「スケルトン・インフィル」を採用すれば、ライフスタイルの変化に合わせて自由に間取りを変更することができます。例えば、老後に生活の中心を1階に移すとなった場合に、使われなくなった子ども部屋の間仕切りを外して新たにリビングを作ることも可能です。老後に限らず、その時々の状況に柔軟に対応できるため、おすすめの設計です。


2階リビングの人気実例



大開口でテラスとつながるLDK

テラスとつながる2階のLDK
こちらの住宅の2階では、テラスを囲むようにLDKが配置されています。全面に大きな掃き出し窓を設置したことにより、住宅密集地でありながらも、明るく開放的な空間を実現しています。また、ガラス面が大きいため、テラスと室内の境界が曖昧になり、実際の面積以上の広さを演出しています。どの面からもテラスにアクセスしやすい点も魅力です。


白色で統一された上品な空間

上品な空間に仕上がった2階リビング
こちらの住宅は1階がビルトインガレージとなっており、生活スペースは2階以上にあります。2階のリビングは、白色で統一された上品なデザインが特徴。壁材には調湿・消臭効果のあるエコカラットを採用し、内装の美しさと機能性の両方を兼ね備えた空間となりました。吹き抜けで3階とつながっており、上部からの採光を可能にしています。


老後も快適なエレベーター付き住宅

大開口の窓のある2階リビング
子育てを終えられたご夫婦が暮らす、3階建て住宅。ホームエレベーターが設置されているため、老後も長く快適に暮らし続けることができそうです。エレベーターで2階に上がった先にあるLDKは、無垢床を使用した温かみのある空間。趣味の卓球を楽しめるほどのゆとりがあり、ご夫婦はもちろん、お子さんお孫さんたちが遊びに来た時にも一緒に楽しめます。


一年中快適に暮らせるパッシブ設計

柱のない大空間を実現した2階リビング
十字に組まれた梁が目を引く、ダイナミックなリビング。柱のない広々とした大空間はSE構法ならではの設計です。また、パッシブデザインを採用し、一年を通して快適に暮らせる点も魅力。南側に設けられた大開口は、夏は日差しを抑え、冬は陽光をたっぷりと取り込む工夫が施されています。北側の大きなすべり出し窓からは借景の緑が見え、ナチュラルな木質空間にみずみずしさがもたらされています。


勾配天井で縦方向に開放感

ボルタリングで遊び心たっぷりの2階LDK
2階にLDKが設けられた、こちらの住宅。最上階にあるため、リビングは屋根の勾配なりに天井高を確保することができました。天井の高さを生かし、お子様がボルダリングを楽しめるようになっています。また、ダイニング・キッチンの天井は、レッドシダーの板張り。平天井のため、リビングよりも天井高が一段低くなっています。こうしたデザインの切り替えが空間のアクセントとなり、洗練された雰囲気を作り出しています。


まとめ

今回は、2階リビングのある家について詳しくご紹介しました。高さを生かした設計によって、暮らしをより豊かにできることが2階リビングの魅力です。しかし、上下階移動に負担がかかるため、老後を見据えた家づくりを検討する必要があります。現在とこれからの暮らしについてよく考え、長く住み続けられる住宅を計画していきましょう。

2階リビング 施工例

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