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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

平屋の間取りのおすすめをピックアップ!快適に長く暮らせる成功実例を紹介

更新日:2024.8.27 作成日:2024.8.27
平屋 間取り
平屋の住みやすさは、間取りによって決まると言っても過言ではありません。生活の全てがワンフロアに収まる造りだからこそ、動線やプライバシーを意識した間取りを考える必要があります。より長く、より快適に暮らせる平屋を作るためのポイントとして、今回は間取りタイプ別の特徴や、失敗しないための対策、おすすめの実例などをご紹介していきます。


平屋の間取りとは?


動線に配慮した平屋の間取り
平屋の間取りの特徴は、1階に全ての部屋が集約されていること。上下階を移動する必要がなく、流れるような動線を作りやすいという利点があります。また、上階部分がないため構造が安定しやすく、柱や壁の少ない大空間を作ることができます。このように間仕切りが少なく階段もないシンプルな構造だからこそ、自由度の高い間取りを楽しむことができます。


平屋の間取りが人気の理由


グレーの折下げ天井のある平屋の間取り


家事や掃除を効率的にできる

仕事をしながら家事や育児に追われる現代人にとって、生活の効率化は欠かせません。ワンフロアに収まるコンパクトな動線を作り、移動の距離や時間を削減できる平屋は、暮らしに効率を求める方々からも支持されています。


フラットでバリアフリーな設計

先ほどご紹介した通り、平屋は上下階移動がないため室内をスムーズに移動することができます。このため、老後を見据えて平屋を購入する人は多いようです。子どもやペットも安心して部屋を駆け回ることができます。


家族のコミュニケーションが取りやすい

家族みんながワンフロアで生活するため、別々の作業をしていてもお互いをいつも近くに感じることができます。テレワークをしながら子育てする際も、子どもの様子が見えやすく、安心して仕事に集中できます。


耐震性に優れている

平屋は上階部分の重みがかからないため、2階建て住宅に比べて構造が安定しています。このため、地震の揺れに強いというメリットがあります。度重なる震災を目の当たりにしてきた私たち日本人にとって、耐震性の高さは家づくりを考える上で重要なポイントです。


平屋の間取りタイプ


中庭を配したコの字型の平屋の間取り


I字型(長方形)

凹凸がなく横に長い箱型のこのタイプは、最もメジャーな平屋の造りです。構造がシンプルであるため間取りの自由度が高く、建築コストを抑えられる点も魅力的。長方形の向きによっては日当たりが悪くなるのがデメリットです。


ロの字型

中庭の四方を建物で囲んでいるため、家族だけのプライベート空間を作ることができます。中庭に面して開口部を設ければ、部屋が明るく開放的に。対角にある部屋同士の移動距離の長さが難点ですが、縁側や中庭を横切る通路を設ければ動線を短くできます。


コの字型

ロの字型と似ていますが、一方が外部に開かれているため視界が広く、より開放的です。三方はしっかりと壁で囲まれているため、プライバシーの守られた空間を作ることができます。外に開かれている側は、視線が気になるようであれば、フェンスやルーバーを設けると良いでしょう。


L字型

中庭を二面の壁で囲んだタイプ。ロの字型やコの字型ほどのプライベート感はありませんが、閉塞感をなくしたい場合はこちらのタイプがおすすめです。高低差のある土地や、不整形地にも建てやすいのがメリットですが、その分建築コストがかかります。


平屋の間取りのありがちな失敗例と対策



日当たり・風通しが悪い

大開口窓のある平屋の間取り
平屋のありがちな失敗として、日当たりの悪さ、風通しの悪さが挙げられます。平屋は高さが低いため、近隣の家々に光や風を遮られてしまうことがあります。解決策としては、天井を高くすること。勾配天井にして天井高を上げ、天窓やハイサイドライトを設ければ、上部から光や風を取り込むことができます。また、空間を縦方向に広げることによって、立体的な空気循環を生むことができます。

また、土地を購入する前に周辺環境をあらかじめリサーチすることも大切です。しかし、せっかく調べて建てても、後からビルやマンションなどが建つ可能性もあります。このような事態を防ぐためには用途地域を調べ、低層住宅のみ建築が許可されている土地を選びましょう。


家族間のプライバシーを確保できない

中庭に向かって開放的な平屋の間取り
広々とした空間は開放的で心地良いものですが、一人の時間が必要だという人もいるでしょう。個室を作らなかったために、家族間のプライバシーを確保できないということも、よくあるトラブルです。平屋の開放感を損なうことなく空間を区切るには、スキップフロアがおすすめ。床に段差をつけて空間を緩やかに区切るため、適度な「こもり感」を作ることができます。床の高さが異なるため、家族からの視線を遮ります。

また、中庭に面して個室を設けた場合、中庭の向こう側の部屋から丸見えになってしまうことがあります。中庭から光や風を取り込むために窓は必要ですが、大きすぎず、小さすぎない、適度なサイズを選ぶようにしましょう。


外からの視線が気になる・防犯面に不安

完全分離型二世帯住宅の平屋の間取り
平屋は高さが低いため、外部からの視線が気になることがあります。また、暮らしぶりが外から見える状態だと、留守にしている時間帯を把握されやすく、犯罪のターゲットにされてしまうことがあります。寝室も1階に配置されているため、就寝時に自室に侵入されやすい点も不安要素の一つです。

外部からの視線対策としては、フェンスやルーバーを設ける方法があります。圧迫感の少ない目隠しを希望する場合は、スリットフェンスを設けたり、背の高い木々を植えたりすると良いでしょう。防犯対策としては、割れにくい高機能ガラスや、監視カメラといった防犯に特化したアイテムはもちろんのこと、外部からの侵入を防ぐために窓のサイズを小さくする、高い位置に設けるといったことが挙げられます。


ライフスタイルの変化に対応できない

平屋の間取りの将来的に仕切れる居室
せっかく建てた平屋がその時々のライフスタイルに対応できない、という問題もよく起こります。例えば、子供が増えたり、介護のために親と同居したりして家族が増え、部屋が足りなくなるというケース。反対に、子どもが巣立った後に部屋が余ることもあります。

対策の一つに、可動式の間仕切りを設ける方法があります。引き込み戸やパーテーションであればわざわざリフォームを依頼する必要もなく、用途に合わせて開閉することができます。空間を仕切ったり繋げたりすることを考えると、壁や柱の少ない間取りの方が柔軟に対応できそうです。


平屋暮らしを快適にする間取り実例



ロフトには緩やかな階段でアクセス

ロフトのある平屋の間取り
天井が高く、狭さを感じさせない平屋。家の形はL字型の間取りになっていて、LDKから優しい光が差し込みます。2階建てのように見える広々としたロフトは、将来は子ども部屋として使う予定で、その後も柔軟な用途で利用できそうです。はしごではなく、幅が広く緩やかな階段を設けているため、子どもも大人も安全にアクセスできます。


中庭のウッドデッキが動線を短縮

各室からアクセス可能な中庭のある平屋
こちらの事例は、中庭をぐるりと囲むタイプの平屋となっています。各面に大開口が設けられ、家のどこにいても明るさを感じられます。また、中庭にはウッドデッキが設置されていて、室内の動線とは別に、よりコンパクトな動線を確保しています。デッキには段差がつけられているため、ゆったりと腰掛けることもできます。


天井高4mの開放的なLDK

土間で繋がる平屋の間取り
こちらの事例は、天井高4mという開放感たっぷりのLDK。上部にはハイサイドライトが設けられ、この大空間に明るさをもたらします。リビングの奥には仕切りのないフリースペースがつながっていて、将来の家族の変化に合わせて間仕切りをつけたり外したりできるようになっています。高さのある造りを生かし、ロフトも設けられています。


まとめ

今回は平屋の間取りのポイントについて詳しくご紹介しました。長く愛着を持って暮らすためには、その時々のライフステージに合わせられる、柔軟な間取りが大切だと言えるでしょう。平屋は人気がある一方、注意しなくてはならない点もいくつかありました。今回ご紹介した内容が住み良い平屋づくりの参考になれば幸いです。

平屋の間取り 施工例

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