2018
10
Sep

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

ガレージハウスのメリット・デメリットと、知って得する税金のお話

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ガレージハウスに憧れをお持ちですか? ガレージハウスは、「家族と自動車の共存」のための特殊な家です。

その特殊性から、「本当に大丈夫だろうか」「家を手にしたときに後悔しないか」と二の足を踏んでおられませんか。そのような心配はご無用です。いくつかのポイントをしっかり抑えておけば、理想のガレージハウスを手にすることは可能です。

今回は、ガレージハウスとは何か、ガレージハウスのメリットとデメリット、ガレージハウスを建てるときの注意点などについてご説明しますので、最後までお読みください。お持ちの不安が払拭されるはずです。
 
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1.ガレージハウスとは? そのメリットは?

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ビルトインガレージ、インナーガレージとも呼ばれる「ガレージハウス」は、その名のとおり、ガレージを内包する家のことです。

家の内部にガレージがあることで、

・車が風雨にさらされることがない

・介護など家から誰かを連れ出す/家に連れ帰るとき、歩く距離がほとんどないので安心

・車へのいたずらが不安なエリアでも心配がなくなる

・近隣に駐車場を借りる必要がなく、その分車の維持費の一部が軽減される

といった利点があります。

また、自動車やバイクをご自身で手入れしたい方なら、それに必要な道具を置いておける場所にもなってくれますので、「趣味性の高い家」にもなってくれるものです。

 

2.ガレージハウスのデメリット+後悔しないための検討ポイント

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家の内部に自動車を招き入れるガレージハウスは、

・自動車やバイクを入れる分、1階部分の「人の住まい」が削られる

・居住スペースが削られた分、人の生活は2階/3階と「上に上がっていく」

・暖機運転や“自動車いじり”のときのための換気や照明設備が必要

・家が出来上がった後、自動車のサイズを大きくする/台数を増やすことはできない

・セキュリティ面が気になるなら、シャッターなど外部との“区切り”を設置しなければならない

など、一般的な家とは異なる面がでてきます。

これらの問題は、設計の段階までにある程度検討しておく必要があります。特に、車のサイズや台数に関しては、家族構成や年代の変化に影響を受けやすいものですので、可能であればはじめから“最大”で考えておくとよいでしょう。

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家族全員で出かけたいときの車、ないしは仕事で大きなモノを運ぶ車なら、全長5メートル強×幅2メートル弱×高さ2.3メートルのものもあります。一方で、ちょっとしたお買い物用の小型の二人乗りならば、全長3メートル弱×幅約1.7メートル×高さ1.5メートルの自動車があります。

これに、無理なく扉を開け閉めできるだけの幅を見込まなければなりませんので、

・どんな自動車を何台停めるのか

をしっかりと検討しておかなければなりません。

もしも、この“自動車計画”が狂ってしまった場合、別の場所に駐車場を借りなければならない事態に陥る可能性がでてきます。当初の計画であった「駐車場を借りなくてもすむ」というメリットが一気に吹き飛んでしまうことも考えられますので、ご家族の将来のあり方も含めて充分に考えておいてください。

 

3.ガレージハウスにかかる税金のこと

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ガレージハウスは、そのつくりの特殊性から、固定資産税への疑問がわきやすい家のひとつです。

しかしながらご安心ください。延べ床面積のうち、5分の1以下をガレージ部分に割いた場合、そのスペースは固定資産税の「計算外」となるのが一般的です。

これは、都市部の狭小住宅ではとても大きなメリットとなりますので、積極的に考えてみたい家の建て方ではないでしょうか。都市部は土地の値段も高いので、固定資産税軽減ができれば嬉しいものではないでしょうか。

そのようなエリアでの月々の駐車場1台分の金額は、ときとして年間で30万円以上となることも珍しくありません。このことから考えても、土地の値段が高いエリアでは、ガレージハウスはとても「有利な家」といえるものです。

固定資産税低減と駐車場代節約が狙えるガレージハウスは、長い目でみたときにお得、と言っても言いすぎではありません。

 

4.重要なのは「大開口部があっても丈夫なこと」

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自動車を家のなかに“招き入れる”ためには、大きな開口部を設ける必要があります。この部分は柱のみ+長い梁+屋根が必要ですので、ごく一般的な木造住宅では難しい建て方となります。

近年、大きな地震が日本のあちらこちらで発生していますし、台風や突風といった異常な天候も心配だからです。このような“揺れ”を何度も経験すると、家はその度にどこかしらに狂いが生じ、壁のない大開口部分へと傾き、最終的に崩れ落ちてしまう可能性があるのです。

何も脅すつもりはありませんが、ガレージハウスにしたばかりに、不意に訪れる天災の折、自動車の損傷だけでなく、家そのものが住めなくなってしまったり、ご家族の命や身体にかかわることになってしまえば、悔やんでも悔やみきれない状況となってしまうでしょう。

木造軸組構法(一般的な木造住宅)で、大開口部の強度を確保しようとすると、なかなか手に入らない立派で高価な木材の確保や、その木材の取り扱いになれた熟練の大工の力が必要です。

柱や梁ではなく、壁で強度を実現するツーバイフォーという構法もありますが、ガレージ部分に大きな開口をつくるとなると、そこが“弱点”となってしまうという問題があります。

 

5.建築費アップは、便利さ/楽しさと「引き換え」

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上でも触れたとおり、ガレージハウスを建てる場合、各種設備の設置や、家そのものを2階/3階と高くせざるを得ないことなどから、敷地の一部に駐車場を設ける家よりもコストがアップしてしまうことは致し方ありません。

しかしながら、地価の高い場所で自動車と共に暮らすのであれば、生活面での便利さや自動車を愛でるメリットを得るため、コストアップも喜んで受け入れられるものではないでしょうか。

しっかりと作られた家は、まさしく一生住むことのできる家です。暮らしのなかに利便性や楽しさを取り入れることができれば、暮らしはより豊かなものになるでしょう。

また、駐車場代が不要であるうえ、近隣で駐車場が見つけられないという“困難”からも逃れることができます。お子さんが小さいうちは、夜間急病で病院へ運ばなければならないこともあるでしょう。高齢の方とお住まいのときも同様で、特に介護が必要となれば、施設や病院への送迎のため、自動車がそばにあるとどれだけ便利でしょうか。

 

6.積極的に「自動車とかかわりを持ちたい」自動車マニアは注目!

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アメリカ映画にでてくるガレージハウスに憧れる方もいらっしゃることでしょう。休みの日にはガレージで車にワックスをかけたり、夏タイヤ/冬タイヤの履き替えやオイル交換をご自身で行うことも楽しみかもしれません。ガレージハウスは、このような作業に必要な工具や、タイヤの保管にももってこいです。

また、直射日光による自動車の色褪せを防ぎたい、風雨によるキズを防止したい方にとっても、ガレージハウスは強力な味方となってくれます。

さらにいえば、ガレージ部分とリビングとをアクリル板で仕切れば、「愛車を鑑賞できる楽しみ」も生まれます。長年憧れた自動車を手に入れ、大事に乗り続けたい、いつも眺めていたいという“自動車愛”をも満たしてくれます。

6-1.ガレージハウスの「色々な楽しみ方」

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ガレージハウスの楽しみ方はこれだけではありません。近隣の家がさほど近くなく、煙の問題が発生しないようであれば、自動車を一旦外に出し、夏の日差しを避けながら家族やご友人とバーベキューをすることも可能かもしれません。

天候に左右されませんので予定変更しなければならないこともほとんどないでしょうし、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら、シャッターを閉めておけば「子どもが知らぬ間にでていってしまった」といった心配事もありません。

何より、遠出をしなくてすみますので、疲れません。必要な食材は自宅の冷蔵庫から持ち出すだけでよいので、忘れ物の心配もありません。

6-2.アウトドア好きの方の「倉庫」としても活用可能

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キャンプ、ロードバイク、サーフィン…アウトドア好きの方の持ち物は、存外に多いものです。しかも、アウトドア関連の趣味がいくつもある方にとって、道具の置き場は頭を悩ませるポイントかもしれません。

広めのガレージハウスをつくることができれば、趣味の道具をストックしておくこともできます。現在、アウトドア用品収納のためわざわざ遠方のコンテナハウスを借りる方もいらっしゃるくらいですが、運搬が面倒になり、趣味そのものをあきらめてしまうケースも少なからずあるようです。

趣味の道具がガレージにあれば、「今日は○○日和だ!」というとき、ためらうことなくすぐに出かけることができます。自動車だけでなく、他の趣味の道具もすぐに出し入れできる…アウトドア好きの方にとって、これほど魅力的な場所はないでしょう。

 

7.様々な魅力があるガレージハウス、一方で「建物の構造」には注意が必要

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ガレージハウスは、生活視点の利便性だけでなく、税金の面でのメリット、愛車の保護や手入れ、趣味の場として活躍してくれます。しかしながら、建築コストが上がる、強固な建て方(構法)でなければ安全でない、という面があります。

家を手にしてからどのような暮らし方をしたいか、ご家族の“ニーズ”がどう変化していくかをじっくり見通し、税金の面でもメリットがありそうならば、充分に検討材料に入ってくるものでしょう。

大開口が得意なSE構法の事例のなかから、ガレージハウスを見てみてください。それぞれのご家庭の考え方、暮らし方にマッチしたガレージハウスが多くあります。

今、漠然と「ガレージハウスもいいかな」とお考えの方にも、ヒントとなるポイントが見つかるはずですので、是非ご覧ください。

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