【こんな書斎が欲しかった!】1畳からできるお洒落な書斎レイアウト

【こんな書斎が欲しかった!】1畳からできるお洒落な書斎レイアウトのインデックス
読書が好きだったり、在宅でお仕事をされる方にとって、自身の書斎を持つことは憧れの一つですよね。
家族が多くなればひとりになれる空間が欲しくなったり、静かに過ごせる時間が欲しくなったりしてくることでしょう。それは書斎を持つことで、誰にも邪魔されない自分だけの空間を作ることができるのです。いま新築を計画する際に書斎を持とうか迷っている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
せっかく作るとなったら、居心地のいいスペースにしたいですよね。
しかし、これは広すぎても狭すぎてもいけません。「じゃあ最適な広さやレイアウトはどうしたらいいの?」という疑問についてお答えしていこうと思います。
書斎を持つ6つのメリット
大人な空間を演出できる
「書斎」と聞くと少し堅苦しいイメージが思い浮かびますが、実は今SNSが発展したこともありお洒落な書斎を持つ家庭が多くなってきているんです。そもそも書斎を持つことの意味自体が、変わってきており「仕事部屋」というイメージから「落ち着ける大人な空間」というコンセプトで創られるようになっています。
さらにデザインの工夫により、リビングの一角にワークスペースを設けることで、かつての書斎としての役割を担う事もできます。必ずしも個室をもう一つ作る必要もなく、限られた空間の中の家づくりであっても十分考える余地があるスペースと言えそうです。
生産性アップ
世の中には、ひとりじゃないと集中できないタイプの人と、誰かの気配を感じながら自分の事をやるのが好きという人がいるようです。現代における自由なスタイルの書斎であれば、その両方の作り方が可能でしょう。個室派には、テレビもなければベッドも必要ありません。誘惑や邪魔するものがない状況で、目の前の作業に集中する個室を作ることができます。一方誰かと居たい派には、仕切りやレイアウトで集中出来るスペースを作り、そこで作業が出来るという訳です。
クールダウンできる
夫婦喧嘩というのはどんな夫婦にもあります。直ぐに仲直りできればそれで良いですが、そうはいかない時だってあります。そんなときには個室である書斎が便利かもしれません。どちらか一方が書斎に入って距離をとる事で、クールダウンする時間が生まれます。もしくは、オープンな空間の書斎であれば、書斎スペースでクールダウンした後、自然に家族の会話が生まれやすいというメリットもあるでしょう。
一人の空間が確保できる
基本的に書斎とは、一人になれる空間です。個室であれば完全に一人になる時間というものが得られるのでしょうが、その時間を持つという事を前提として家族に了解を取ることも必要になってきます。オープンな空間であっても、この机に座っている時間は、話しかけないでね、と、時間を決めることで、一人になれる時間と空間を確保できるでしょう。普段の家族内の人間関係を見ながら、個室や半個室、またはオープンレイアウトとバリエーションが出てきそうですね。
書類を整理できる
仕事で持ち帰った書類、個人情報が書いてある大事な書類は一つの場所でまとめて整理しておきたいものです。さらに、こういったものはあまり他人の目に留まるようなところに、置いておきたくありませんよね。書斎を個室タイプにすることで、急に誰かが来ても焦ること必要はないですし、普段から書斎で整理を行う習慣にもなります。オープンな空間である場合は、収納ボックスなどを利用するといいでしょう。家族の人数分のボックスがあると仕訳もしやすく後で探す時にも楽に探せるでしょう。
家族ひとりひとりの部屋になる
書斎を使うことができるのはお父さんだけ、とは限りません。集中できる空間になっているからこそ、子供が勉強部屋として活用してもいいですし、奥さんが裁縫したりする趣味部屋として使用してもいいんです。家族それぞれが作業を捗らせる空間として共有することで、書斎をさらに有意義に使うことができるでしょう。
1畳からでもお洒落な書斎は作れちゃう
新築を建てるなら書斎が欲しい。でもパートナーに「そんな場所は取れない!」と言われるのではないかと、諦めてはいませんか?
実は書斎を持つのに必要なスペースはたったの2畳で充分なんです。それに書斎というのは広すぎても書斎っぽくありません。さらに言えば一畳だって書斎は作れてしまうので心配は無用です。
それでは書斎の大きさによって、どのようなレイアウトができるのか見ていきましょう。
1畳で作るコンパクトな書斎
驚きかもしれませんが、書斎は最低1畳さえあれば作れてしまいます。「本や書類を沢山収納したい」という方であれば、もう少し広いほうが良いかもしれませんが、デスクにパソコンを置いて作業する程度でしたら、1畳でも立派な個室の完成です。もし扉を設けなければ、床の色を変えることで空間に区切りを持たせることもできるので、書斎の雰囲気を演出することはできます。広くはないですが、狭いからこそ集中できるというメリットもあるのでコストパフォーマンスはいいですね。
2畳でもできる快適な書斎
おすすめは2畳の書斎です。理由は120cm幅という、作業用にはちょうど良いデスクを設置することが出来るからです。さらにデスクの反対側にも一畳分のスペースがあるので個室としても充分快適に過ごすことが可能です。「広いと家族に反対されてしまう。だけど狭すぎるのはイヤ。」という方には是非2畳で書斎をつくることをオススメします。
広く使いたい3畳以上の書斎
在宅ワークでほとんどの時間を書斎で過ごす方や、狭い空間だと逆に居心地が悪いと思われる方は3畳以上の書斎がおすすめです。3畳以上あれば、本を沢山置いたり、ギターを弾いたり、コレクションを並べたり出来ますし、個室としての機能はほぼ完ぺきなのではないでしょうか。半分自分の趣味部屋のような感覚で過ごすことができるのもいいですね。
仕切られた空間の書斎
書斎と言うと個室を作るイメージが多いかもしれませんが、領域を分けて考えるだけで、書斎やワークスペースとしての役割をきちんと果たしてくれる空間が出来上がります。個室ではない書斎やワークスペースの作り方としては2つあります。
まずは、空間をゆるやかに仕切る手法です。袖壁を少し長めに設けたり、収納家具と間仕切りを併用することで、書斎やワークスペースの内部空間を少し隠す手法がその一つです。壁と扉で閉めきった造りにしないことで、2部屋分の解放感を感じつつ、緩やかに仕切ることで目隠しをして空間として独立させるという効果があります。
リビングの一角にありながらも、しっかりとワークスペースとしての顔を持つ空間になっています。書斎としては必須アイテムである本棚をリビングとの境に置く事で間仕切りと収納の両方のメリットを享受できるという訳ですね。しかも床や壁仕上げなどがリビングと同じなので、空間としての統一性があって圧迫感は感じられません。
こちらもLDKに連続して設けられた書斎です。こちらの例では壁ではなく、階段と開放感のある棚で仕切りを作っています。視覚的にはかなり見通しのよい仕切りと言えますが、階段の存在感が大きいのでしっかりと領域は分けられていると感じられます。また、リビングとは床のレベルを変えていることもしっかりと空間の違いを感じられる仕掛けでしょう。
オープンスペースの書斎
個室ではない書斎の作り方としてのもう一つの手法は、全くのオープン空間に書斎を設けるやり方です。家づくりにおいて、全体的にスペースが足りないけれど、どうしても書斎が欲しいという方にも、この手法は有効です。オープンでありながらも、いかに書斎スペースに書斎としての機能を持たせるかが設計者の腕の見せ所になってくるでしょう。
こちらは、全く仕切りもなくオープンな作りの書斎です。LDKと一体の空間にありながらも、何故かそこが違う役割を持っているという事が一目でわかるデザインになっています。それは何故でしょう? ひとつは、階段の下というある種囲われている感覚を持つようなスペースであること。また、家族の方を向く作りではなく壁に向かって座るように作っていることで、ある一定の独立感を持つことが出来るようになっているという事です。
こちらも全くオープンな作りですが、ほぼ完全に独立した書斎と言ってもいいでしょう。その理由は、レベル差にあります。こちらはスキップフロアを採用した空間づくりが特徴的です。書斎もそのスキップフロアの一部に作ることで、壁を作ることなく、他の空間との一体感を持ちながらも、機能的には完全たる独立した書斎を作ったという例と言えるでしょう。
書斎のレイアウトは自分のスタイルに合わせて
書斎の大きさと位置が決まれば、あとはレイアウトですね。たとえ2畳だとしてもせっかくならお洒落かつ機能的に使いたい。本棚やデスクは作ったあとでも移動は可能ですが、窓や埋め込み型のデスクを変更したい、となったらそれなりにリフォームが必要になります。ここではいくつかのレイアウトのパターンをご紹介しますので、自分が実際に書斎に座った時のことをイメージして何が必要かを、しっかりと考えてみましょう。
デスクの横に窓があるレイアウト
書斎では、PCや書類を相手にする作業がメインです。もちろん狭い空間で行う作業はすごくはかどりますが、長時間続けていると、それなりに目や神経に負担がかかります。デスクの側に窓があると、窓の外の景色を眺めてストレスを軽減したり、目を休める良い時間が作れます。また、インテリア性を考えても窓があることにより、部屋を広く演出することができます。一段落したら窓の外を眺めて落ち着けるレイアウトを、取り入れてみてはいかがでしょうか。
デスクの正面に窓があるレイアウト
書斎に窓を設けるもう一つのパターンは、デスクの正面に窓が来るレイアウトです。書斎には本や棚といったいろいろな物が視界に入ってきますが、目に入る本のタイトルですら、集中を妨げる誘惑になることがあります。写真のように正面を向いたときに窓があると、誘惑や邪魔になるものを排除することができますし、窓の外に緑がある場合は精神的にもストレスを軽減できるという効果があることが分かっています。ただし、ここで注意しなければいけないことが方角です。太陽の向きを考えて書斎を作らないと、眩しくて逆に作業に集中できないといった事態が起こり得ます。また窓から入る光の量は、カーテンやブラインドをうまく調節して対策することもできます。
デスクの正面に本棚があるレイアウト
デスクにPCだけを置いて書斎と呼ぶパターンもありますが、書斎として雰囲気を出すとなれば、本や書類を収納したいですよね。本棚を設けるときには、デスクの正面の位置がオススメです。届く範囲に本棚があることで、座ったままでモノを出し入れできるという利点があります。縦の空間を利用すれば、狭い部屋でもたくさんの書類を収納することが可能になります。しかしここで注意が必要なのは、圧迫感が出てしまうことです。こまめにものを整理して、窮屈にならないように気をつけましょう。
これまでの書斎と言えば、厳格なお父さんがいる部屋、と言うイメージが強かったですが、最近では単なる仕事部屋から、落ち着くためだけの空間など、様々な用途として書斎が使われています。自分だけの空間という視点で、具体的に何がしたいかをまずは考えましょう。書斎の使われ方が、変わりつつある今だからこそ、誰でも自宅に取り入れやすくなっているともいえます。この機会にぜひ、あなたの個性を生かしてオリジナルな空間作りに、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。