豊橋市 鍛冶町の家「木によって与えられる効果」

玄関からLDKへと進むと、大きな製作のキッチンが出迎えてくれます。シンクと作業台がアイランドになっていて、みんなでわいわいと顔を合わせて料理ができます。目の前にある中庭がダイニングキッチンに明るさと広がりをもたらしています。

リビングとダイニングは一繋がりのプランとしながらも、天井高さにリズムをつけることで緩く仕切りました。 ご家族が1日で1番長い時間過ごすリビングは、大きな開口によって広い空間に感じられ、外からの光が部屋を明るくし、ダイニングやPCスペースにある窓と組み合わせれば部屋の換気もスムーズに、と、過ごしやすい空間になるよう工夫しました。

LDKの一角にあるPCスペースは、お子様が宿題をしたり、ご夫婦の作業スペースとして活用できます。 目の前に高さを抑えた横長の窓を設けることで、陽の光を感じながら作業することができ、よりリラックスして作業に取り組むことができます。 LDKの一角にあるため、いつでも気軽に利用することができますし、お子様が勉強している姿を料理しながらでも見守ることができます。

玄関には天井高さに合わせてスリット状に窓を設け、光と風を採り入れています。 玄関土間部分に設けた縦長の収納スペースは、ご家族の靴を収納したり、外で使うおもちゃなどをしまう場所としても活用していただけます。

北面はあまり開口を設けず、シンプルなデザインとしながら、白い外壁の中のワンポイントとして、2階部分に1つだけ設けた窓の枠には木を使用しています。 自転車を置いてもゆったりとした広さのあるアプローチは、板張りの軒天で来訪者を柔らかく迎え入れます。

階段室は片側の壁面が全て収納になっておりファミリークローゼットの役割も果たします。 ダイニングキッチンとの間は透明ガラスの建具で視覚的につながっており、建具は壁内に引き込むこともできるので、普段は開け放しておくこともできます。 階段は1階廊下部分の圧迫感を軽減させるため、ひな壇階段としました。

2階の寝室、子供室すべての部屋の勾配天井の先にはロフトがあります。子供室はサッシ・手すり・ハシゴが木製で、木の存在感を強調しています。 照明をペンダントライトとし、一部の壁を水色系統の色とした可愛らしい空間です。 将来お子様が大きくなったときには、別々の部屋としてわけることもできる計画となっています。

勾配天井の先に開閉が可能な窓を取り付けて夏季の熱気抜きに利用します。 子供室のロフトはもう1つの子供室とつながっており、お子様同士の遊びの場としても、収納スペースとしても、活用していただける空間となっています。

お風呂の扉を引き戸とすることで、折れ戸や開き戸のように開閉にスペースを必要とせず、万が一の場合でも開けやすい仕様となっています。 浴室横の造作洗面台は清潔感のある扉色でまとめて幅広く、収納部を大きくとりました。 洗面台上部の窓からは、外からの優しい光が差し込み、昼間も明るい空間となっています。

リビングの大開口の先にはウッドデッキがあります。ウッドデッキは大きく張り出した軒下空間になっていて、晴れた日には居心地のいい場所となり、雨の日には窓を開け放せる場所となっています。 大きく張り出した軒の天井を板張りにし、壁付けの間接照明と組み合わせることで、落ち着いた空間に仕上げました。