狭小地で叶えるビルトイン3階建て住宅　岐阜市鷺山

閑静な住宅街。金華山、長良川が近く自然に恵まれた周辺環境。この景観を損なわず自然に馴染む素材を用いて落ち着きのある佇まいを持つ木造3階建ての住まい。グレーのジョリパット外壁に濃いブラウンの木格子。北面以外は防火サイディングを採用しコストを抑える工夫を。

玄関を入ると、右手にはオープン棚を用いた収納スペース。靴はもちろんコートや傘掛けも設置。左手には個室がひと部屋設けてあり自由な活用が可能なフリースペースとなっています。製作した木製の建具が、この家が木造ということを印象づけてくれます。

コロナ禍でご要望の増えた、玄関入ってすぐの手洗いスペース。造作のカウンターに器を載せたシンプルな作り。天井か可愛らしいペンダントライトを吊るしてアクセントに。カウンター材はお父様よりご支給いただいた古材を活用しています。

2階に設けたキッチンダイング。背面カウンターやテーブル、キッチンカウンターの笠木材などもご支給いただいた古材を活用しています。何代にも亘って引き継がれる木材。本物の無垢材だからこそできる素材の魅力です。家具は、ルイスポールセンの照明にセブンチェアの組み合わせ。

リビング正面の壁にはテレビが設置予定。その奥には個室のリビング収納を設けることでLDKをスッキリさせます。その他、リビングの足元には床暖房が敷き詰めてあります。

キッチン背面収納の天板にも古材を活用。長さのある何とも贅沢な材。フルオーダーで製作すると高額になる背面収納も既製品と古材の組み合わせでコスパ抜群の仕上がりです。

洗面室には最近人気のガス乾燥機、カンタくん。スペース上どうしても洗濯機の頭上に設置することから、洗濯機のサイズが限られることや乾燥機の取り出し位置が高く台に登っての出し入れが必要に。しかし、このデメリットを我慢できれば、想像以上に便利なツールで時間を作り出してくれます。

シンプルな洗面化粧台。既製品のカウンターに現場での造作棚作製。収納付きの鏡はタカラスタンダード社製。お好みのタイルも貼って綺麗に現場納めとなっております。

ツルツルと光沢があり軽い質感の製品が溢れる世の中において、どのような建築が心地よいのか。不思議と人間は瞬時にそれを見分けることができます。60年後、70年後に美しいと言える建築を。