キッチンは広島の家具職人による造作である。
扉の面材はモアビ(南洋桜)を使用、左側キッチンカウンターの天板はホワイトオーク。
シンクの下をゴミ箱スペースとし、家事のしやすいレイアウトに。
壁面のタイルは青い釉薬が鮮やかなものを採用され、パイプに調理機器を吊るしいつでも手軽に料理が楽しめる。
キッチン奥が納戸とパントリーになっている。
対面キッチンではなくI型のキッチンとし、納戸への通路の一角がキッチンとなるレイアウトとしている。
チューバやトランペット、ピアノやギターの演奏など音楽家のオーナーが住む。設計に際し、防音室の完備とリビングでも多少演奏できる要望をいただいた。土地選びから始まり、防音性能を高めるために東西は壁で閉じ、南面からの採光が可能な土地をご提案。防音室は来客のレッスンもあるため、1階の北側に配置し、2階に広々としたLDKを実現。玄関を開けると正面に階段があり、2階へと導くためのトップライトが来客に高揚感を与える。照明やインテリアなど、随所にオーナーのセンスが光る暮らしぶりは、何度伺っても新たな発見があり、暮らしを愉しむその姿勢が印象的な住まいである。