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小上がりの和室をつくりたい!畳を敷く以外に押さえておくポイントは?

更新日:2024.4.24 作成日:2024.4.24
小上がり 畳
小上がりの和室は、日本の伝統的な風情を取り入れたおしゃれな空間と言えます。一段高くなった畳のスペースは、和の趣きを感じさせるだけでなく、家族や友人とくつろぐのに最適な場所でもあります。そして、小上がりを設置する際には、いくつかのポイントに注意する必要もあります。畳を敷くという以外に、どのようなポイントを押さえるといいか見てみましょう。


畳の小上がりとは


伸びやかなリビングの畳の小上がり
畳の小上がりは、一般的に床面よりも高くなったスペースを指します。畳が敷かれた小上がりの和室は、日本の伝統的な生活文化の一つであり、畳の香りや柔らかな触り心地が和の雰囲気を醸し出します。畳の小上がりは、リビングの一部として設置されることが多く、段差があることで、平坦な間取りに比べて空間の変化を感じられるようになります。また、季節の行事の際や、来客時の客間として利用する際にも活躍するでしょう。


畳の小上がりのメリット

畳の小上がりを作るメリットには、次のようなものがあります。これらのメリットに魅力を感じたら、小上がりをつくる事を検討してみてください。

段差を床下収納のように利用できる

キッズスペースにもなる畳の小上がり
小上がりの畳の床下空間は、収納スペースとして有効に活用できます。段差の部分に、引き出しを配置することで、衣類や布団、書類など、様々なものを収納できるでしょう。小上がりを床下収納として利用することで、ものが散らからないスッキリとした空間をキープできます。


段差を腰掛けにしてくつろげる

モダンな印象の畳の小上がり
小上がりの段差は、気軽に腰かける場所としても活用できます。通常の和室の場合は、フラットな畳の面に腰を下ろすので、立ったり座ったりという動作を大変に感じることもあるでしょう。その点、ベンチのように使える小上がりは、腰掛けやすいので、便利に使えます。また、床に座っている場合に比べて視線が高くなりますので、キッチンやリビングで過ごす人との視線が合いやすく、コミュニケーションも取りやすいでしょう。


空間のアクセントになる

自然光の入る明るい畳の小上がり
小上がりは、部屋全体のデザインや雰囲気を引き立てるアクセントとなります。和の風情を演出し、空間に奥行きと立体感を与えます。また、小上がりのインテリアにも気を配ることで、純和風や和モダンなどの好みの空間を表現できるでしょう。その際、LDK全体の雰囲気を壊さないように、トータルで考えることが重要です。


畳の小上がりのデメリット


ダイニングの隣の広々とした畳の小上がり
畳の小上がりのデメリットには、下記のようなものがあります。事前に知っておくと、対策できることもありますので、まずは見てみましょう。



リビングに圧迫感が出てしまうことも

小上がりがあることで、空間が分断されているように見え、リビング全体が狭く感じられる可能性があります。特に、小上がりの高さや天井の高さ、和室の位置によっては、圧迫感が一層強調されることがあるので注意しましょう。対応策としては、事前に天井と小上がりの高さのバランスを考慮したり、家具と小上がりの配置を検討する、段差の高さをシミュレーションしておくことなどがあるでしょう。


落下や転倒などのリスク

小上がりには段差があり、足を滑らせたり踏み外したりして落下する可能性があります。小さいお子さんのいるご家庭で、小上がりを取り入れる際は、ベビーサークルの設置を検討するといいでしょう。また、小上がりでは、畳に座って過ごしますので、立ち上がる時に足がしびれて、大人でもバランスをくずす可能性もあります。その場合は、座る場所を掘りごたつ形式にするというのも、一つのアイデアかもしれません。


畳の小上がりを設置する際のポイント

畳の小上がりを設置する際には、いくつかのポイントがあります。下記の3つのポイントを見ながら、使いやすい小上がりを作りましょう。

小上がりの広さ

落ち着く大きさの畳の小上がり
小上がりの和室の広さとしては、「3畳から4.5畳程度」が一般的といわれています。この広さがあれば、リビングや居間の一部として空間に一体化しつつ、過ごしやすいスペースになるといえます。これより広いと、独立した「和室」というイメージを与えてしまいますし、これより狭いと、人が過ごす空間としては、使い勝手が悪くなってしまうでしょう。


段差の高さ

和モダンの雰囲気のある畳の小上がり
小上がりの和室の段差の高さは、快適性と安全性を考えて慎重に決定する必要があります。まず、快適に腰かけることを考えると、一般的に30〜40cmの高さが適切と言われています。上り下りしやすい快適な段の高さとしては、一般的な階段一段分の段差が20cm程度と言われています。最適な高さは、家族のライフスタイルや個々のニーズによって変わっていきます。上り下りのしやすさと腰掛けやすさ、収納量など、重視したいポイントはどこかを考えてみると、高さも決めやすくなるでしょう。


間仕切りの有無

仕切りのついた畳の小上がり
間仕切りのないオープンタイプの小上がりは、リビングの一部として、開放感があり快適に利用できますが、プライバシーの確保が難しいと言えます。間仕切り扉を設置すると、プライバシーは確保できますが、扉を閉めるとリビングに圧迫感を与えてしまう可能性もあります。小上がりをどのような場面で使いたいのか、事前によく考えてから計画するようにしましょう。


まとめ

小上がりは、部屋全体の広々とした印象を損なうことなく、気軽に和の空間を取り入れることができます。独立した本格的な和室を作るのは、ハードルが高いと感じている方にもおすすめできるのが、小上がりの畳スペースです。まずは、豊富な実例から、好みのデザインを見つけてみてはいかがでしょうか。

畳の小上がり 施工例

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