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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

薪ストーブのある暮らし選び方のポイント&設置の注意点を徹底解説!

更新日:2024.11.20 作成日:2024.11.20
薪ストーブ
薪ストーブは、冬の暮らしを豊かにするアイテムの一つ。部屋を暖めることはもちろん、炎による癒し効果や、インテリア性の高さなど、さまざまな魅力に溢れているため、いつかは設置してみたいと考えている方も多いでしょう。今回は、薪ストーブの選び方や、設置の注意点などについて詳しくご紹介していきます。これを参考に、薪ストーブのある暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。


薪ストーブとは


薪ストーブのある大空間のリビング
薪ストーブとは、薪を燃料とする暖房器具のこと。金属製の密閉された箱型の本体の中で火を起こし、遠赤外線による柔らかな暖かさによって身体を芯から温めます。薪ストーブの煙は煙突から家の外に排出されますが、石油やガスといった化学燃料に比べて自然環境への負担が少なく、エコでサステナブルな暮らしを叶えます。


薪ストーブの魅力


薪ストーブのある家族団欒のリビング
薪ストーブには暖房器具としての機能のほかにも、さまざまな魅力があります。例えば、美しく揺らめく炎や、薪がパチパチと燃える音、ほのかな木の香りなどが五感を刺激し、高いリラックス効果をもたらします。また、薪ストーブにはデザイン性の高いものが多く、インテリアとしても人気があります。調理器具としても使用でき、特に、シチューやスープなどの煮込み料理や、ピザやグラタンなどのオーブン料理がおすすめ。電気やガスを使わないため、災害でライフラインが絶たれた際に使用できるのも、大きな強みと言えるでしょう。


薪ストーブの選び方①放熱方式


しっとりと佇む薪ストーブがある家


輻射式

輻射式の薪ストーブは、放射熱を使って周囲を暖める定番のタイプ。薪ストーブ本体が発する遠赤外線(輻射)の熱が壁や床といった物体にダイレクトに届き、身体も芯から温められます。包み込むような柔らかい暖かさが特徴で、よく「陽だまりのような暖かさ」と表現されます。ストーブ本体が高熱になるため、使用の際には火傷に注意が必要です。


対流式

対流式の薪ストーブは、空気の流れを利用して室内を効率的に暖めます。冷たい空気をストーブ内部に取り込み、暖めた空気を外に放出するサイクルを生むことで部屋全体を暖め、室温を均一に保ちます。ストーブ本体が高熱になるわけではないため料理には適していませんが、場所を選ばずに設置できます。


薪ストーブの選び方②材質


薪ストーブのある平屋


鋳物

鋳物製の薪ストーブは温まるまでに時間がかかりますが、蓄熱性に優れているため、火を消した後も長時間にわたって暖かさをキープできます。また、遠赤外線効果が高いため、身体の芯から温まる感覚をより実感できるでしょう。溶かした鉄を型に流し固めて成形するため細やかな意匠を凝らしやすく、クラシカルで重厚なデザインを得意とします。


鋼板

鋼板製の薪ストーブは熱伝導性が高く、部屋をすぐに暖めることができ、軽量で取り扱いやすいことも魅力です。ただし、鋳物製よりも蓄熱性に劣り、火を消した後に冷えやすいため、使用の際には工夫が必要となります。鋼板製のストーブは一枚板を加工して作られるため、シンプルでモダンなデザインが多いのも特徴です。


薪ストーブを設置する際の注意点



設置場所

薪ストーブのある開放的なLDK
薪ストーブを設置する際には、安全性を確保できる場所選びが重要です。壁から距離を十分に取り、燃えやすい素材を近くに置かないように注意しましょう。特に木造住宅の場合は、断熱材や不燃材を使用して壁や床を保護することが推奨されています。炉台を設けて直置きを避け、壁と薪ストーブの距離を縮める場合はレンガなどの遮熱壁を設けましょう。煙突に関しても、適切な高さや角度で外部に排気を出せるよう計画することが求められます。煙の流れや近隣への影響も考慮し、風向きや周辺環境に合った場所を選びましょう。


薪の保管場所

薪ストーブを中心としたリビング・ダイニング
薪ストーブを快適に使用するためには、薪の適切な保管が欠かせません。よく乾燥した薪は燃焼効率が高く、煙やススの発生を抑えることができるので、薪を保管する際には風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることが重要になります。屋外に薪棚を設置する際は、直射日光や雨を防ぐ屋根をつけ、地面から少し浮かせて保管すると効果的です。また、薪の量を適切に管理し、使用する分を屋内にストックしておくことで、寒い季節でも手軽に利用できます。


空気循環

LDKの東側中央には薪ストーブを配置
薪ストーブによって暖められた空気は上部に昇り、冷たい空気は下部に溜まっていきます。そして、冷たい空気が薪ストーブで暖められ、再び上部に押し返されることで、対流が発生します。家全体をまんべんなく暖めるためには、こうした空気の循環を妨げない仕組みが必要となります。間取りを計画する際には、柱や壁、階段などの構造物に遮断されないよう、空気の通り道を意識しましょう。また、シーリングファンや、サーキュレーター、扇風機などを使用して空気循環を生むのも一つの手です。


まとめ

今回は、薪ストーブについて詳しくご紹介しました。薪ストーブには、単に部屋を暖めるだけでなく、それ以上の魅力やメリットがたくさんあることを感じていただけたのではないでしょうか。一方、薪ストーブは火や煙が発生するため、使用の際には細心の注意が必要になります。このため、賃貸住宅では薪ストーブの導入が難しく、安全かつ快適に楽しめるのは戸建ての注文住宅の特権と言えるでしょう。マイホームをお考えの方はこの機会にぜひ、薪ストーブについても併せて検討してみてくださいね。

薪ストーブ 施工例

薪ストーブのある暮らし

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