北側玄関から南裏口まで一直線に伸びる土間。夏場の風通しを良くするため間仕切戸はガラスなしの横ルーバー。南裏口入ってすぐの場所に洗濯機を置き干場との移動距離を減らしています。土間沿いには奥行き55cmの収納が設けてあり、想い出の家具や書籍、普段使わない食器類などが納まっている。
今回のお住まいは、高齢者の自立した生活をサポートし、昔ながらの生活様式を守りながら次の世代へと受け継いでいくというコンセプトのもと設計いたしました。お施主様が以前住んでいた家には土間があり、今回の住まいにも土間を取り入れたいという強い希望がありました。裏庭には畑をつくりいろいろな野菜を栽培してお漬物などたくさん作りたいと。畑と家を結ぶ土間。畑作業多少汚れていても内玄関までは気にすることなく入っていけます。そこには、ベンチが設けてあり、ちょこっと腰を下ろすもよし、ご近所の皆様とのコミュニケーションに活用するもよし。もう1つのこだわりが、いままで使用していた食器棚を持ち込みたいとのことでした。想いでのたくさん詰まった家具。なんとか納まらないかと考え、食器の収納個所を2ヶ所に設けることに。普段使いの食器はキッチンの近くへ。そうでないものは土間収納に食器棚ごと収納。このように注文住宅の良さは何と言っても自分のこだわりが形になること。これからのライフスタイルに合った最もふさわしい空間づくりができるのではないでしょうか。