豊川市 御油町の家「山裾に建つ中庭を囲む家」

リビングは他の床面から35㎝下げ、ダウンリビングとしました。 ダイニング、キッチンと天井を合わせつつ高さを確保することで、LDKの一体感と開放感を両立しました。

LDKに入ると、まず目に入るのはモールテックスで仕上げた腰壁で囲まれたキッチンと 軽やかにデザインされたオリジナルの鉄骨階段。天井に吸い込まれていくような雰囲気が感じられる面白みのある階段です。

スチール製のオリジナル階段の隣りのダイニングは天井高を抑えた落ち着きのある空間に。 リビングはダウンリビングとし、高い天井高としながらも、籠り感のあるくつろぎ空間としました。 大きな掃き出し窓の外は中庭となっており、外部との中間領域としてウッドデッキを設置しました。 ウッドデッキを介して、洗面室や廊下と視線が繋がります。

落ち着きのあるダウンリビングは中庭に向かって大きく開きました。中庭のウッドデッキを介して家族の気配を感じられます。リビングは正面の壁を塗り壁で仕上げ、上部からの間接照明で照らすことで素材感を強調させました。

コンパクトでありながらも、階段吹抜けやダウンリビングによって高さに変化を持たせ、広がりを表現しました。階段はディテールにこだわり極力シャープに仕上げ、オブジェのように自然に空間に溶け込んでいます。

中庭を囲むようにコの字型に配置された部屋の内側には、耐久性に優れたアマゾンジャラのウッドデッキを設置しました。ウッドデッキによって内部床を延長することで、より広々と感じる事ができます。突然の雨天でも心配なく外物干しができるように、軒下にはオリジナルのステンレス製の物干しを取り付けました。

レッドシダーでつくられたオリジナルの玄関ドア。 玄関框の裏面には間接照明を取り付けてラグジュアリーな雰囲気のある玄関に仕上げました。

床と壁はダークグレーの大判タイル。照明は鏡裏に仕込まれた間接照明として、ラグジュアリーな大人の空間となりました。

玄関部分は、あたたかみのあるレッドシダーの外壁。 その他はシャープな印象のガルバリウム鋼板の外壁で囲み、内部空間とつながる部分は表情のある塗り壁で仕上げました。

個性的な外観形状でありながら、窓の高さに規則性を持たせることで、まとまりのあるファサードに仕上がりました。